子供の頃から お盆は 正月と同様、家庭の年中行事では 大きな存在だと思ってきました。8月13日夕方には 迎え火を焚いたり 家族全員でお墓参りをして 先祖の霊を迎える、16日には 送り火を焚き 先祖の霊に帰ってもらう盂蘭盆会。暮らしの中に根付いていて 毎年 繰り返していました。しかし 実家を離れてからは お盆というと 帰省すること自体となってしまい イクオール 帰省ラッシュ、交通渋滞、というイメージになってしまっていて 本来のお盆の心を忘れ去っていたように思います。
その北陸の実家も 数年前から空き家となり 仏壇も 閉扉法要の上 お焚き上げをしてしまった今年、最早 そんなよりどころさえも無くなってしまいました。せめて 形だけでも 受け継ごうと 今年5月 ミニ仏壇を購入しましたが その仏壇でお盆を迎えるのは 今回初めて。13日には ローソク、線香をあげて 先祖の霊を迎えるつもりの形を作ってみましたが 果たして やってきてくれるだろうか。生まれて初めて 自分が主体となって お盆に向き合うことになった今年、見様見真似の 全くぎこちないスタートではありました。