台湾周遊第3日目。高雄市内の民芸品店で買い物をした後 台東市に向けて 出発です。高速道路から出て 一般道を南下して行きますが 右手に 台湾海峡の海原とビンゴー椰子の風景が広がり やがて 見渡す限りの養鰻場が 見えてきます。
養鰻場風景
海岸線から 左折し 山間部、峠越えの道路「南廻公路」に入る直前に 鄙びた ドライブイン風土産店に立ち寄り 休憩。現地ガイド おすすめの食品 「虱目魚丸湯」(虱目魚のつみれ汁)を 味わってみました。「虱」という字から ちょっと 首を傾げ ためらった感有りですが・・・。
「虱目魚」(地元では サバビーと呼んでいる魚)は インド洋から西大西洋で成育する大型の白身魚なんだそうです。「虱目魚丸湯」とは そのサバビーの身をほぐして 団子にし 温かいスープにしたものなのですが 結構 日本人の舌にも 馴染みやすい味で 美味しく感じました。
1杯 30元(日本円に換算して 約105円)
虱目魚丸湯
その先 台東市に掛けても やたら 「虱目魚」の看板が 目につきました。台湾南部では メインの魚なのかも知れません。
険しい山岳地帯をくねくね、峠を越えて 東側、太平洋側に出ると 海岸線は ずっと 椰子の風景。
「八田與一」
長い バス移動時間中 現地ガイドから 「八田與一」について 詳しく説明があり さらに 用意してきた アニメビデオ「八田與一物語(日本語版)」を 見せてくれました。日本統治時代、石川県出身、帝国大学土木科卒業の 「八田與一」は 台湾で 農業水利事業に 大きな貢献をし 今でも 台湾で尊敬されている人物であること、日本でより 台湾で 知名度が高く 特に 台湾南部では 知らない人はいない位だという人物であること 等々 初めて 知ることとなりました。当時 水利が悪く 不毛の大地だった 台湾南部 嘉南平野を 「烏山頭ダム」を 難工事の末 完成させ 大規模な灌漑事業を行い 豊かな農業地帯に 生まれ変わらせた人物、今ある豊かな暮らしは 八田のおかげであるとして 評価され 命の恩人的に 尊敬されているということです。今でも 烏山頭ダムには 八田與一の銅像と墓が守られていて 毎年 命日には 慰霊祭が 行われているといいます。台湾の人が 親日的であるのは こうした日本人がいたからこそだと 思ってしまいます。
「台東市」は 人口 約10万人、のんびりした地方都市といった感じです。もともとは 卑南族、阿美族が 居住していた地方で オランダ統治時代から 清の初期までは 「卑南」と称されていた地域だということです。現在でも 原住民率の高い地域なんだそうです。
12時30分 台東市内のファミリーレストラン「一家餐廳」に 到着。
田舎料理
第3日の行程の約半分、台東市から花蓮市までは まだまだ 海岸線を北上しなければなりません。