母親が入所している 介護施設を 2~3ヶ月に1度は 訪ねるようにしており 先日も 行ってきました。
2年前の 大腿骨骨折手術以来 それまでは なんとか出来ていた 伝い歩きも出来なくなり 完全車椅子生活となっていますが 設備環境良好、管理された食生活のお蔭なのか 一見 がっくり 弱った感じには見えません。
ただ 認知症の症状は 年々進んでおり もはや 昔のことを思い出すことも ちゃんとした会話をすることも 出来なくなっております。
ひとこと、ふたこと、同じことを 何十回も 繰り返すだけ。それに 相槌を打ってやるしか ありません。
「九十路(ここのそじ) 超え 尚 子等には 風引くな!」
面会後の別れ際には 毎回 お互い 手を取り合いますが その時は 白髪薄毛の息子も 鼻垂れ小僧に見えているんでしょうか、かっての母親の口調で 「気い つけてな!」「風邪 引くな!」・・・・。
「三代を 生き抜いた手の 力知る」
「うるさいと 嫌った母の 手を握り」
大正、昭和、平成 苦労の人生を歩んできた母親、ガミガミうるさかった母親、反抗期には ずっと 嫌っていた母親なのですが、今は 握手し、その手の力から 母親の人生を 感じ取っています。
超高齢化社会の中での親と子の関係、今出来ることは これ位しか無いのかと 自問自答する今日この頃ではあります。