たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

秋の歌(Chanson d'automne)

2016年11月11日 09時19分07秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

当地 今日は 朝から 冷たい雨が降り続いています。うらぶれて 季節は 最早 晩秋から初冬。明日以降は 西日本から次第に高気圧に覆われて 東日本も 「晴」という天気予報ですが 今日1日は 休息日と決め込み ゆっくり過ごしています。 

狭っこい我が家、押入れや天袋、物置等には 記憶から消え去っている雑物が わんさか詰め込まれています。
何時 どうかなってもおかしくない齢となり 少しづつ 身辺整理をしていこう等と考え始めてから久しいのですが その整理や処分は 一向に捗りません。
時に ポロッと出てきたものが また懐かしく 記憶が蘇って 手が止まったりしてしまい・・。

先日 紐で縛った詩集?が 出てきました。何時頃 買い求めたのか 記憶にありませんが 若かりし頃 熱に浮かされて 無理して買ったもののはずです。
その詩集、1冊毎に 詩の朗読が入った 「ソノシート」が 1枚付いており 何回か聴いた記憶があるのですが もう一度 聴いてみようかな なんていう気にもなっています。

中でも ヴェルレーヌの詩 「秋の歌」。
若かりし あの日あの頃、晩秋の今頃になると 「秋の日の ヴィオロンのため息の・・・」なんて 感傷的になっていたんでしょうか。
出てきた詩集の日本語訳と違いますが フランスの詩人 ポール・ヴェルレーヌの 「秋の歌」と言えば 上田敏訳「落葉」が 思い浮かんできます。

「秋の歌(Chanson d'automne)」  ポール・ヴェルレーヌ(Paul Maria Verlane)

Les sanglots longs
Des violons
De l'automne
Blessent mon coeur
D'une langueur
Monotone

Tout suffocant
Et bleme,quand
Sonne l'heure,
Je me souviens
Des jours anciens
Et je pleure

Et je m'en vais
Au vent mauvais
Qui m'emporte
Deca,dela,
Pareil a la
Feuille morte.

上田敏訳 ポール・ヴェルレーヌ「秋の歌」、「落葉(らくよう)」

秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らうふ
落葉かな。

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