12月最初の土曜日、当地 今日は 良い天気でした。
いささか 疲れ気味、休養日と決め込んでいましたが 夕方になると なんだか 落ち着かず 結局 通っている スイミングクラブ成人クラスレッスンに出席してきました。
来週は 一つ二つ 忘年会の予定が有り 出席出来ないことが分かっており 今日 出席しておかないと また 長期ブランクになってしまうためです。
今日は 前半 バタフライ、後半 クロール。
レッスン終了後も 居残った 前向きな女性 Kさんと フリーコースで 500m泳いで 帰ってきました。
泳いで帰ってきてからの遅い夕食、今日は ビ・・の買い置き無し、自家製梅酒で 気分良くなっているところです。
なんだかんだと 動いてしまう、貧乏性なんです。
切れ目の無い自営業を長年続けていたこともあって、期間的余裕、精神的余裕も無く、正直言って つい最近まで読書する習慣等が全く有りませんでした。
最近になって 本棚に眠っている古い本の類を整理処分しかけたことがきっかけで 改めて 読んでみようかなと思う本が 次々出てきてしまい 気まぐれながら 読書の時間が長くなりつつあります。
その結果 古い本の類の整理処分の方の手は ピタッと止まってしまい きれい、さっぱりするのは いつのことやらです。
先日 藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」を 読み切ったことを書き込んだところ、あるブログ友の その奥様からコメントをいただきました。
その方は大変な藤沢周平氏ファンでいらっしゃるご様子で 是非 「蝉しぐれ」、「風の果て」も 読んでみるようにお薦めいただきました。
「蝉しぐれ」も 藤沢周平氏の代表的な 長編時代小説のひとつですが 我が家の本棚に眠っている古い本の中には有りませんでしたので 早速市立図書館に出向き、借りてきて読み切りました。
東北地方の小藩、海坂藩(作者創造の架空の藩、庄内藩がモデルとされている)を舞台に 政変に巻き込まれて 父 牧助左衛門を失い、家禄を減らした若者 牧文四郎が 剣術道場の友人等と交遊を深めながら成長していく様が 描かれていますが 次第に お世継ぎを巡る藩の政争や騒動に巻き込まれていき 「罠」「逆転」「刺客」では 時代小説ならではのクライマックス、生死を掛けた活躍を見せるという内容です。
物語は 15才の若者 牧文四郎と隣家の小柳甚兵衛の娘 おふくとのたわいない出来事、「朝の蛇」から始まり 最終章「蝉しぐれ」では 藩主の側女「お福さま」となったおふくが 二十数年の時を経て 藩主没後尼となる寸前に牧文四郎改め、郡奉行牧助左衛門と 立場を超えて密会し、お互いに子供の頃からずっと持ち続けていた淡い恋心を打ち明けあい、抱きあい、生涯の悔いから放たれ、思い残すことは無いと心穏やかに別れるシーンで終わっている。
東北の小さな城下町とその周辺の自然描写が見事であり 物語の最初も、最後も 蝉しぐれが 一帯を包んでいるいる情景設定、山形県鶴岡市出身の作者ならでは作品だと思います。