たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る夏山の記憶その1

2020年08月03日 21時47分42秒 | 山歩記

とりあえず 外付けHDに保存している大量の古い写真、
以前は 順次、引っ張りだして 「デジブック」にしてみたりしていたが 
今年3月31日、「デジブック」が 廃止になったことで 
またまた 日の目を見ることが無くなってしまった。
時折、不要、無用な写真を 削除したり、整理したりしているが、
外付けHD 容量にまだ余裕が有るし・・・
まだ 急ぐことないか・・
結局 放置。
何か「デジブック」に代わるようなものがあれば 
もう一度 アルバムスタイルにしてみたいものだ等と思ったりしながら・・・・。

今から21年前、1999年の夏
妻と次男と三人で 上高地から 岳沢・前穂高・奥穂高・涸沢を巡った時の写真も残っている。
その中の1枚、
穂高岳山荘泊で 翌朝 快晴の涸沢岳に登り、撮った写真(後方は 笠ヶ岳)、
コンデジで撮った 単なる記念写真であり、当時は それほど感じなかったが、今になって 「いいね!」等と つぶやいているところだ。

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松本清張著 「鬼火の町」

2020年08月03日 14時44分47秒 | 読書記

図書館から借りていた 松本清張著 「鬼火の町」(大活字本)を 読み終えた。
先日 返却と借受に図書館へ行った際、書庫に有る本が出てくるまでの数分間の待機時間に 大活字本コーナーで ふっと目に止まった本。
読書歴浅い爺さん、毎度のこと、事前の知識も情報も無しで 手を伸ばし借りてきてしまったものだ。

天保年間の江戸時代を舞台にした捕物帳、殺人事件を上からの圧力で揉み消そうとする巨悪に対して 岡っ引き・藤兵衛や 正義心の強い旗本・釜木進一郎等が権力に対抗し 真相を究明し、悪を暴くという 松本清張の痛快時代推理小説である。

 

松本清張著 「鬼火の町」 (大活字本)


大活字本(大活字版、大活字図書)とは 弱視者(低視力者、高齢者等)にも読みやすいように、文字の大きさや行間を調節して 大きな活字で組み直した本のこと。当然 分冊になったり 値段も割高になるため、主に障害者や高齢者向けの施設や 公共の図書館等に所蔵されているようだ。老眼でも アナウンサーが原稿を読むような調子で ペラペラ、楽に読み進めることが出来る。


(目次) 
「幽霊船」、「煙管の追求」、「厚い壁」、「煙管の持ち主」、「屋形船」、「再び乗出す」、「挑戦」、「雲の中」、「夜と昼」、「五分の魂」、「結束」、「首なしの水死人」、「釜木の着想」、「川路三左衛門という男」、「浦風参詣」、「二階の俳人」、「解説」

江戸時代、天保年間、前将軍徳川家斉が大御所として 将軍家慶に実権を渡さず権勢をふるっていた頃、天保11年5月6日、濃霧が立ち込めた朝 隅田川で 屋根師の惣六、船頭の仙造、二人の男の水死体が発見されるところから 物語が始まっている。岡っ引きの藤兵衛は 川底をさらい 遺留品 「銀の煙管」を発見、事件解決の鍵になっていく。
色男の惣六といい仲だった娘義太夫のお春が殺された。そんな中で、藤兵衛は 突然、上役である同心の川島正三郎から探索をやめるよう命じられ、銀の煙管も取り上げられ、さらに 十手まで取り上げられるが 事件の真相究明、謎解きを断念することが出来ない藤兵衛。そこへ 事件に興味を持った旗本の最下位普請組の釜木進一郎が現れ、下っ引きの幸太亀吉、伝八、春造、銀五郎が結束、権力に挑む。事件は 大奥、大御所(家斉)の愛妾お美代の方、中臈浦風、お美代の方の養父・中野碩翁が 絡んでいることが分かり、大きな壁にぶつかる。さらに大奥行儀見習いの神田の菓子屋出雲屋の娘お島が殺害され、大奥に取り入ろうとする旗本駒木根内記の御用人伊東伝蔵が切腹、水茶屋のお絹が捕らえられる。円光寺の了善とは。
事件は 次々と複雑に展開するが、終盤には 佐渡奉行から小普請奉行になったばかりの川路三左衛門、牢屋奉行石出帯刀等も登場、事件解決に繋がっていく。最終章「二階の俳人」で 老俳人竹亭となった元岡っ引き・藤兵衛が 俳諧の師匠である俳人香木に 事件の顛末、謎解きを 聞かせるという形で 物語は終わっている。