図書館から借りていた、宮部みゆき著、「ぼんくら」(上)(下)、(講談社)を読み終えた。
つい数年前まで、まるで読書の習慣等は無く、図書館通いする暮らしになるなんて、全く想像もしていなかった爺さん、相互フォロワー登録しているある方からある時、「藤沢周平の時代小説」をすすめられたことが有り、それをきっかけにして、少-しずつ読書の習慣が身に付いてきたような気がしている。これも、やっぱり、ブログをやっていたからこそ起こった「自分の大きな変化」の一つだと思っている。
ただ、何分、読書に不慣れ、読書初心者、であり、視力、記憶力減退、根気力無し、これまでのところは、主に、軽く読破し易い「短編」の「時代小説」を中心に読んできた気がしているが、読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、読んだことの有る本を、うっかりまた図書館から借りてくるような失態を繰り返さないために、その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。
「ブログ内検索」してみると、これまで、宮部みゆきの作品では、「かまいたち」(上)(下)、「きたきた捕物帖」を読んでいたことが分かり、今回、3作目になる。これを機に、宮部みゆきの他作品にも手を伸ばしてみたい気がしているところだ。
▢目次
「殺し屋」「博打うち」「通い番頭」「ひさぐ女」「拝む男」
「長い影」「幽霊」(解説)
▢主な登場人物
井筒平四郎、妻女、小平次、弓之助
お徳、富平、太助、お露、権七、お律、おくめ、
久兵衛、佐吉、長助、
湊屋総右衛門、おふじ、みすず、葵、
仁平、ふぶき、
辻井英之助、
政五郎、三太郎(おでこ)、
正次郎
相馬登
事前に下調べも一切無しで、ふっと手を伸ばして借りてきた「ぼんくら」。読み始めた時点では、連作短編構成の時代小説かな?等と感じたものだったが、どうして、どうして、「殺し屋」「博打うち」「通い番頭」「ひさぐ女」「拝む男」は、序章であって、「長い影」では、渾然一体となって、ユニークなキャラクター、ぼんくらな同心、井筒平四郎が、隠された陰謀、謎、真実を解いていくという展開の長編ミステリー時代小説だった。主人公、井筒平四郎も変わった小役人であるが、変な少年?、弓之助、三太郎(おでこ)や、小平次、お徳、佐吉・・等々、登場人物の人物造形が絶妙であり、それも随所でコミカルに描かれており、退屈しないどころか、どんどん引き込まれてしまう作品だと思う。
最終章「幽霊」の最後の最後で、謎の女を初登場させ、読者にも、ふむ、ふむ、◯◯◯だな・・と分からせるあたり、実に心にくい。
井筒平四郎は、小平次の言葉を聞いていなかった。お徳がやって来た方向に目をやっていたのだ。「幽霊・・・なあ」、長い顎をかきながら、呟いた。それからにんまり笑った。
ぼんくらのようで、ひょうひょうとした生き方。それでいて相手への難い程の思いやり。
いいですねぇ。
同時に発売された、おまえさん。
これも好かったですわ。
どことなく好感をもってしまった爺さんなんです。
小平次を真似して、「うへえ!」が、いいですね。
ぼんくらシリーズの、「おまえさん」「日暮らし」も読んでみたくなりました。
情報提供、有難うございます。
残念ながら内容は忘れています。
同じものを借ることがないようにと、題名だけ書き留めています。
これからは内容も書き留めておこうかな・・・デス
コメントいただき、有難うございます。