ブログ書き込み等で、よく使っている言葉の中にも、よく分かっていない言葉が、結構有るものだ。時々、「もしかして、その使い方、間違ってない?」・・・等と自問することも有る。
最近の日常生活では、あまり耳にしていないが、時代小説等を読んでいると、頻繁に使われている言葉に、「油を売る」という言葉が有リ、目に止まった。
「この忙しい時によ、どこで油売ってたんだい」
そう言えば、北陸の山村で子供の頃には、よく聞いていた言葉だった。
「オラ オッカサ ドッカデ アブラウットルンカヤー、マダカエッテコンヤンネ」
(うちの女房、多分、どこかの家に上がり込んで、おしゃべりしているんでしょう。なかなか帰ってきませんよ)
等と、主に女性が、出掛けた先で、おしゃべりに夢中になり、時間を忘れてしまうような場合に対して、使われていたような気がする。
日頃、漢字パズル?、漢字クイズ?等に没頭している妻の座右に有る、「国語辞典」「漢和辞典」「日本語に強くなる本」「四字熟語辞典」「役に立つ故事ことわざ慣用句辞典」等々で、ちょこっと、確認してみた。
「油を売る」とは、
「無駄話、雑談等をして、仕事を怠けること、時間を浪費すること」の意の慣用句。
江戸時代、夜の照明の行灯(あんどん)に使う燃料の油は、行商人が、枡(ます)で量り(はかり)売りをしていたが、粘性の高い油は、なかなか客の器に落ちず、その間、黙りこくっているわけにいかず、油売りは、待たせる客と世間話等しながら、油のしずくが切れるのを気長に待った。そんな様子が、傍目には、商売そっちのけで、長々とおしゃべりする油売りはいい気なものだと見えたことから、仕事をサボって世間話等していることを、「油を売る」と言うようになったのだそうだ。
油売りは、決して仕事をサボったり、怠けていたわけではなく、むしろ、客へおあいそを言い、口サービスし、商売熱心だったわけである。
「へー!、そうだったの」・・・、
目から鱗・・・、である。
油売り
(ネットから拝借画像)
相互フォロワー登録している数多の女性の方々のブログでも、「おしゃべりに夢中になり、つい◯◯時間・・・」等という記事が散見され、
「油を売る」のは、古今東西、女性の専売特許?
・・かな。