「虫喰い仙次」所収。 1986年
こういう短編は、一気読みしたほうが正解
なようだ。虫喰いみたいに読んだせいで、
元々解らない文章が一層分からなくなっ
てしまったようだ。
どうやら、祖父が生き返った幻覚が視えていて、
それがどうやら威張ったりするようだ。
ただ庭を掘り返す様は、石井ショウゴ(ショウゴ
・漢字分からず)監督の昔、テレビ東京の深夜で
よくやっていた映画、「逆噴射家族」を彷彿とさ
せるな、と思った。
もしかしたら、モチーフのひとつになっている
のかも知れぬ、いや、違うか。
だから、幻覚の夢と現実が入り混じり混沌として
一種のカオスとなって、ひとつの作品を形成し
てゆくことになる。
色川氏のナルコレプシーの症状さながらに。
(読了日 2024年12・25(水)18:10)
(鶴岡 卓哉)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます