古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

穴     小山田浩子

2018-02-07 03:52:12 | 小山田浩子
新潮文庫。



穴に落ちるといっても、胸の高さくらいの


ビミョーな深さ、それが滑稽で笑わせる。


その穴というのも幻のような動物のなのである。


ひと夏の幻影を描いたともいうべき作品。


はじめ、ちょっと、と思ったが、膝突き合わせて



読んでみると、これがなかなか面白い。


ちょっとした滑稽味というか、ユーモアもあって、


とてもよかった。


寡作のひとみたいで、穴以降、作品集が出ていない


のが残念でもあるが。


同郷のよしみとしては、この芥川賞作家にずっと注



目していきたいですね。

コメント
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