集英社文庫 昭和五十六年
何のために読むのか? 五つの要求に分けて
分析している。うーん、ぼくは思うに、こう
いうのに意味はあんのかなア、なんてね。言葉
尻で理解して読んで、それがどうしたってこと
ですよ。この人は推理ものをよく読む評論家み
たいだね。昭和六十三年から、六十四年の推理もの
のベストナンバーを挙げている。その中で、読んだ
のは、アガサ・クリスティー「鏡は横にひび割れて」と
ロス・マスドナルド「縞模様の霊柩車」のふたつ。これだけ
で想像するに、なかなかセンスはいいらしい、と伺える。
ロス・マクドナルドは三回くらい読んだ記憶があるから。
まあ、ご自身も、面白い本を読むときは〈何のために
読むか〉などと自問はしないはず、と結んでいる。
(読了日 2024年 11・24(日)20:25)
(鶴岡 卓哉)
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