文春文庫 1973年~1978年
玉、砕ける、飽満の種子、貝塚をつくる、他3篇。
飽満の種子、などベトナムモノでは、そこには貧者をみる
まなざしには同じ者を見る目がある。決して、あわれまず、
対等である、そこが素晴らしいと思った。
だから、読んでいても卑屈にならず、イヤだな、とも思わ
せないのである。そこに嫌悪感は生じない。
そして、表現は詩的であり、短編集、珠玉で読んでいたが、
読み飽きるということがなく、底が深く、理解が深まって
いき、追体験できるようになっている。
(鶴岡卓哉)
玉、砕ける、飽満の種子、貝塚をつくる、他3篇。
飽満の種子、などベトナムモノでは、そこには貧者をみる
まなざしには同じ者を見る目がある。決して、あわれまず、
対等である、そこが素晴らしいと思った。
だから、読んでいても卑屈にならず、イヤだな、とも思わ
せないのである。そこに嫌悪感は生じない。
そして、表現は詩的であり、短編集、珠玉で読んでいたが、
読み飽きるということがなく、底が深く、理解が深まって
いき、追体験できるようになっている。
(鶴岡卓哉)