古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ある偽作家の生涯     井上靖

2020-03-13 23:46:51 | 小説の紹介
新潮文庫   昭和31年

「ある偽作家の生涯」と「澄賢房覚え書」だけおもしろく読ませ

ていただいた。

「ある偽作家~」は原芳泉という桂岳の偽作をつくって売り飛ば

していた桂岳の友人のことを井上氏が興味を持ち、フィールド

ワークでもってしらべてその人物像を浮かび上がらせていく、

じつにキョーミ津々的な話しだった。

「澄賢房~」はある古本屋で見つけた古本に「般若理趣経俗詮」

というのを書いたという澄賢という人物について書かれた短編

である。

古いだけあって漢字がめっちゃ多いので、今風な本しか読んで

いない人にはきついかもしれない。読みづらくて。ボクもこの二篇

以外はよう読めへんかった。

けど、この二篇だけで充分満足できた。いただいた本ですしね。

あっ、そうなの? って、そーなの、もらった本なのよねえ......合掌。




















コメント
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