古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

まだふみもみず      檀ふみ

2020-03-16 16:53:46 | 本の紹介
幻冬舎文庫  平成15年

ご自分をチガイのわからない女とおっしゃるが、頭が

いいのは文章を読めばおのずとわかる。

牡蠣の腐ったのをたべても、カニシチューの腐ったのを

たべても、腹を下さない女。うーん、またくすごい女だね。

さすが、檀師匠の娘だ。

檀一雄さんが病床で、「願わくは 花の下にて春死なむ 

そのきさらぎの望月のころ」はすごくキレイで、ボクもギャ

クジョーして暗誦してしまった。こんな美しい句が頭でこ

だましている人になりたい。

子分の使い方もわかる、いとおかしな本であった......合掌。

                 (鶴岡  卓哉)























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