新潮文庫 81年~82年
もうこの本に出ている人の全部が引退か死んでいるだろう、で
もいいのだ。
ボクは思うんだけど、生きたことで、今現在のボクらに何らかの
影響を与え、いま、ボクが生きていることで、過去に生きた人たち
にさえ影響を与えているのかもしれん、ということだ。
ボクらは名にも考えないでは生きられない。しかし、根本の部分
ではなーんにも考えていないとも言える。でも、考えていようと
考えていまいと、誰かにどこかで影響を与えているのだ。
四十代の人にとってドラえもんと言えば大山のぶ代だ。あの
どこからだしとんねん、という声がなんともドラえもんのふしぎ
さを演出していた。
インタビューに逃げないで、文章で勝負しているというのも、
この本の拍手パチパチな部分だ。
山下洋輔さんのシーナ化した解説を読んで、そーだ、そーなのだ、
とはげしくうなづいたのだった......合掌。