古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

駅は遠い    中井紀夫

2021-08-03 11:51:12 | 小説の紹介

早川書房    1988

 

中井紀夫氏の短編である。中井紀夫氏という人を

 

知らなかったが、〈能なしワニ〉シリーズで冒険

 

アクションの世界を描いていたという。

 

果たして、これはSFなのだろうかという疑問が

 

沸々と湧いてくる。恋人とのデートに行こう、と

 

しているのだが、自分がショートしてしまって、

 

体がうまく動かない上に、思考が止まらなくなって

 

しまうのだ。これは狂ってしまった、と言うことな

 

のだろうか? きっと、狂ってしまった人と言って

 

いいのではないか、と思う。連想ゲームの様に途切

 

れなく思考する割にはちゃんと歩くのもままならない。

 

恋人の元へとたどり着こうとしているものの。

 

ラストはネタバレしちゃっていいのか、いや、ぼくの

 

解釈では轢かれて、死んじゃう、っていうものなんだ

 

けれど、どうなのか?

コメント
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