古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

悪魔祈禱書 夢野久作

2025-01-05 01:45:27 | 小説の紹介

「素敵な活字中毒者」所収。 集英社文庫

 

「夢野久作全集」より。ぼくは今のところ、ドグラ・

 

マグラは積読と言いますか、一回読んで、挫折して

 

いるのですが。

 

この短編や「人間腸詰」なんかは割りと好きですね。

 

相変わらず、話し言葉で攻めて来ていて、いろいろ

 

古本のことを書き連ねていらっしゃる。

 

また、万引きについて、この先生も言及していらっ

 

しゃいます。書くことがひとつの夢みたいに

 

なってるんすかねえ。

 

持ち込まれた本を3円で買ったのだが、それが、

 

筆写本でロスチャイルドが十万ポンドの懸賞をか

 

けて探していた本だった。外道祈祷書だったらしく

 

いろいろいけないことが書いてあったらしい、と

 

リアリティーをもって書かれているが、オチはウソ

 

と云うことらしい。なんなんだ、この久作と云う人は

 

ふざけておるのか! とわしは少々ご立腹のご様子。

 

(読了日 2024年12・3(火)20:13)

               (鶴岡 卓哉)

 

 

 

 


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