「素敵な活字中毒者」所収。 集英社文庫
「夢野久作全集」より。ぼくは今のところ、ドグラ・
マグラは積読と言いますか、一回読んで、挫折して
いるのですが。
この短編や「人間腸詰」なんかは割りと好きですね。
相変わらず、話し言葉で攻めて来ていて、いろいろ
古本のことを書き連ねていらっしゃる。
また、万引きについて、この先生も言及していらっ
しゃいます。書くことがひとつの夢みたいに
なってるんすかねえ。
持ち込まれた本を3円で買ったのだが、それが、
筆写本でロスチャイルドが十万ポンドの懸賞をか
けて探していた本だった。外道祈祷書だったらしく
いろいろいけないことが書いてあったらしい、と
リアリティーをもって書かれているが、オチはウソ
と云うことらしい。なんなんだ、この久作と云う人は
ふざけておるのか! とわしは少々ご立腹のご様子。
(読了日 2024年12・3(火)20:13)
(鶴岡 卓哉)
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