古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

猫殺し     椎名誠

2022-05-03 11:56:07 | 本の紹介

弱小ブログながら、楽しみに読んでくれはる人もいるかもしれない

 

のに、だいぶ、ごぶさたしてしまって、お待たせしました。

 

パソコンの不具合が重なり、更新できずにいました。

 

今日はパソコンもいい天気に御機嫌なようです。

 

では、いってみましょう。

 

「猫殺し」その他の短編、所収。 文藝春秋   1994年

 

ばあちゃんが呆けて、猫のことでもめるので、オボは、「もう殺す

 

しかねえ」ということになって、老猫をボストンバックにしまいこみ、

 

袖無川に沈めて、殺そうとする。

 

じゃぶじゃぶとはいり、猫を救出して、子供たちはスキをついて逃走。

 

その三人を山をのぼったりして、ずっと追いかけてくる赤目男。ここら

 

辺はまるで悪夢だ。いや、この短篇すべてが悪い夢のようである。

 

川沿いに行くと、赤目男はぬかるみに落っこちる。ロープだけ投げやって

 

子供たちはまた逃げていく。ぬかるみに落ちて、身動きのできなくなって

 

しまった赤目男の状態こそ、この短編の見どころだ。追っては、もう

 

追ってはこれない。それを助けてやりさえする。でも、まだ、追ってくる

 

のじゃあないか、と怯えている。サスペンスっぽさもあって、おもしろか

 

った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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