古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

トカゲ  川上弘美

2024-02-15 21:31:31 | 小説の紹介
中央公論新社 1999年

弘美氏には不思議系と日常系とエッセイと三本立て

だと思うのだが、これは不思議系の短篇。

幸運の屋敷トカゲが主人公でこのトカゲが妙なこと

になっていく。

どんどん大きくなってゆき、そのトカゲの肉を食べて

しまう。いや、トカゲ自体は肉を食べても生きている

らしく。それは肉としてどんどん食べても平気らしく。

カレーやシチューににしてしまうらしい。そして、

どんどん濃密に甘いニオイが漂ってきて、カメ

ガイさんは仲間にされてしまい、幸福化していって

しまうというんだが、読んでみると、その奇妙さ

はちょっと宗教的で気味悪く感じるくらいである。

(読了日 2024年1・6(土)0:54)

































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする