古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

満潮      村田沙耶香

2022-09-15 09:33:10 | 村田沙耶香

ちくま文庫    2019年   「変半身(かわりみ)」所収

 

この物語は夫婦で潮を吹こうとする話とお見受けした。

 

「潮」といって思い浮かべるのは、先年亡くなった紅音ほたる女史

 

だろう。誰が何と言おうと「潮」の先駆者だった。彼女を超えて

 

潮を吹く人を見たことはなかった。その後、いろいろ技術的に

 

潮を吹く人はたくさん出てきたが、彼女の「潮」を見たときの

 

衝撃は超えられなかった。

 

それにしても、村田女史は男の体の仕組みを知っているのだろうか。

 

論理的に言って、男は射精じゃない、潮は吹けないだろう。

 

女性は潮を吹く時もあるが、そのあと、気持ちが悪くなったり、

 

あまり気分のいいものではないと聞く。

 

そりゃ、ぼくだって、「潮」を吹けるんなら、吹いてみたいという

 

気持ちはないではない。しかし、それは文学的な、「伝説」だろう。

 

              (読了日 2022年8・21(日)19:28)

                      (鶴岡 卓哉)

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変半身(かわりみ)    ... | トップ | リズ・イエセンスカのゆるさ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

村田沙耶香」カテゴリの最新記事