古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

もの食う女      武田泰淳

2022-10-24 05:52:37 | 小説の紹介

「もの食う話」所収   昭和23年

 

前に一度読んだことがあって、再読という形だったが、これがやはりいい。

 

主菜だけあって、肉厚のステーキという感じだった、なんか、肉だな。

 

房子という、百合子さんなんだろう女性が描かれるんだが、「オッパイ

 

に接吻したい」という泰淳さんの希望に素直に胸をはだけて、吸わせる。

 

それは高級なとんかつを食わせてくれたお礼なのだろう。しかし、確かに

 

百合子さんは泰淳氏を愛していたのだ。接吻も、オッパイも度々、揉ませるが

 

いやいやじゃない。「女って、こんなことされて怒るかしら」というセリフ。

 

うーん、なかなかおおらかで、いい女だなあ、でも、そんな女のオッパイ

 

を揉んだり、キッスしたりする泰淳さん、なんか昔の男の逞しさを感じるなあ。

 

ぼくは、胸をはだけて見せられたら、走って逃げるかな。

 

           (読了日 2022年10・12(水) 15:20)

                             (鶴岡 卓哉)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松茸めし    椎名麟三 | トップ | 枇杷       武田百合子 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説の紹介」カテゴリの最新記事