古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

火垂るの墓     野坂昭如

2024-04-27 12:20:27 | 小説の紹介
新潮文庫    昭和43年

昔、野坂氏が11PMに出ていて、大事なもの

は? と聞かれ、白飯や、と答えていたのが、

印象的だった。今日び、大事なものを白飯

と答え得る作家は皆無だろう、

サクマドロップが映画でも印象的に使われていた。

切ない話で、不憫で泣けてくる。清太は餓死してし

まうのだが、節子という妹も餓死してしまう。

なんかとてつもなくやるせなくなってくる。独自の

文体がとても心地いい、哀しく切なくなりたくな

ったら、時々、読むといいかもしれない。

食べものの大事さもひしひしと伝わってくるし。

              (鶴岡 卓哉)

























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