(DVD)
ジャニス・ウッズ・ウィンドルによるベストセラー小説の映画化。
原題は「TRUE WOMEN」。
「ロード・トゥ・ヘブン」では、ちょっとテーマからもずれていますね・・・。
舞台はアメリカ南北戦争前後。
幼馴染の二人の少女の成長を対比して描いた作品です。
ジョージアは、やや裕福な家の娘。先住民の血を引いていることが、コンプレックスでもあり、また逆に誇りでもある。
フィミは、父親を亡くし、テキサスの姉のもとへ行くことになり、二人の少女は別れ別れになります。
6年後、結婚したジョージアはテキサスに住むことになり、ここで、二人は再会。
けれども、互いの生活観・信条が合わなくなってしまっており、逆に反発しあうことになります。
心のすれ違いの元となるのは、奴隷制度。
ちょうど南北戦争の南軍の敗北を境に奴隷解放となるわけですが、それまで、ジョージアは多くの黒人を奴隷として所有し、綿花栽培をしていました。
ただ、それは一般に思われているような虐待を加えていたというのではなく、
信頼にもとづいた家族のような関係。
今となっては、想像しにくいのですが、身分差による支配関係というのは、「奴隷」という極端な表現ではないにせよ、どこの国でも、多かれ少なかれあったのです。
世間がそのような成り立ちであった当時としては、ジョージアの奴隷の扱いは、破格であったともいえるのではないでしょうか。
2人とも、自分の考えを持ち、芯のしっかりした女性です。
次第にお互いを理解し、再び友情が芽生えていきます。
そして、二人は、女性参政権を得るための運動へと進んでいく。
コレラや結核等の伝染病。
出産。先住民による脅威。
戦争。リンチ。
まさに、生と死が隣り合わせ。
毎日を生きていく中でも、いくつもの死を目の当たりにする。
このような中では、生きていくだけでも大変なことなのですが、
彼女たち二人はたくましく、しかも己の理想へ向けて生きてゆく。
「風と共に去りぬ」ほどの華やかなロマンスはないものの、
優雅なドレスに身を包みつつ、アメリカの新生のための混乱期をたくましく生きる女性が、そこにいたのです。
「ロード・トゥ・ヘブン」
1997年/アメリカ
監督:カレン・アーサー
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダナ・デラニー、アナベス・キッシュ、レイチェル・リー・クック
ジャニス・ウッズ・ウィンドルによるベストセラー小説の映画化。
原題は「TRUE WOMEN」。
「ロード・トゥ・ヘブン」では、ちょっとテーマからもずれていますね・・・。
舞台はアメリカ南北戦争前後。
幼馴染の二人の少女の成長を対比して描いた作品です。
ジョージアは、やや裕福な家の娘。先住民の血を引いていることが、コンプレックスでもあり、また逆に誇りでもある。
フィミは、父親を亡くし、テキサスの姉のもとへ行くことになり、二人の少女は別れ別れになります。
6年後、結婚したジョージアはテキサスに住むことになり、ここで、二人は再会。
けれども、互いの生活観・信条が合わなくなってしまっており、逆に反発しあうことになります。
心のすれ違いの元となるのは、奴隷制度。
ちょうど南北戦争の南軍の敗北を境に奴隷解放となるわけですが、それまで、ジョージアは多くの黒人を奴隷として所有し、綿花栽培をしていました。
ただ、それは一般に思われているような虐待を加えていたというのではなく、
信頼にもとづいた家族のような関係。
今となっては、想像しにくいのですが、身分差による支配関係というのは、「奴隷」という極端な表現ではないにせよ、どこの国でも、多かれ少なかれあったのです。
世間がそのような成り立ちであった当時としては、ジョージアの奴隷の扱いは、破格であったともいえるのではないでしょうか。
2人とも、自分の考えを持ち、芯のしっかりした女性です。
次第にお互いを理解し、再び友情が芽生えていきます。
そして、二人は、女性参政権を得るための運動へと進んでいく。
コレラや結核等の伝染病。
出産。先住民による脅威。
戦争。リンチ。
まさに、生と死が隣り合わせ。
毎日を生きていく中でも、いくつもの死を目の当たりにする。
このような中では、生きていくだけでも大変なことなのですが、
彼女たち二人はたくましく、しかも己の理想へ向けて生きてゆく。
「風と共に去りぬ」ほどの華やかなロマンスはないものの、
優雅なドレスに身を包みつつ、アメリカの新生のための混乱期をたくましく生きる女性が、そこにいたのです。
「ロード・トゥ・ヘブン」
1997年/アメリカ
監督:カレン・アーサー
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダナ・デラニー、アナベス・キッシュ、レイチェル・リー・クック