(DVD)
一人の男が大金を競馬で摩ってしまい、借金が返せなくなったために、彼だけでなく妻も息子も殺されるという、そんなシーンが冒頭にあります。
実はこれが、大変重要な伏線。
シーンは変わって、スレヴン(ジョシュ・ハートネット)という青年が登場。
彼は、とにかツキがなく、ある日ニューヨークの友人ニックをたよってやってくる。
ところがなぜかニックは行方不明。
スレヴンはそのニックを探しに来た二人組みのチンピラに、シャワー後のバスタオル姿のままギャングの「ボス」(モーガン・フリーマン)の元へ連れて行かれる。
借金が返せないのなら、ある男を殺すようにといわれてしまう。
人違いだといってもそれを証明できるものがない。
いったんニックの家へ返されたのもつかの間、次には、別のギャング「ラビ」(ベン・キングスレー)の下へ連れて行かれ、こちらでも借金を返せという。
「ボス」と「ラビ」は互いに、息子を相手に殺されたと思っており、憎しみあっている。そんな抗争にはさまれてしまったスレヴン。
バスタオル姿のまま連れ去られたるなど、ただ人まちがいでとんでもない争いに巻き込まれた、情けない青年。
一見、そんな風なのですが、なぜか意外と冷静に対処しようとするスレヴン。
・・・その秘密が、最後にどんでん返しとなって明かされるのです。
また、もう一人のキーパーソンは、非情な暗殺者、グッド・キャット(ブルース・ウィリス)。
顔色一つ変えずに、人を殺す。
しかし、なぜか、ボスとラビどちらの仕事も請け負っているようだが・・・・?
ニックの家の隣人リンジー(ルーシー・リュー)は、頭がよく、行動的。
ニックが行方不明と聞き、スレヴンと共に彼の行方を捜そうとするうちに、スレヴンと親しくなっていきますが、ことの真相が暴かれることを恐れ、彼女にも暗殺者の手がせまる・・・。
いろいろなどんでん返しで、楽しめます。
キャストも豪華。
割と陰惨なシーンも多いのですが、全体にはブラックなユーモラスの雰囲気も漂い、不思議な味わいのある作品。
原題は「ラッキーナンバー・スレヴン」ということで、7と主人公の名前スレヴンを引っ掛けてあるのですが、邦題はただの「7」になっていて、意味ないじゃん・・・と、思っちゃいました。
2006年/アメリカ/111分
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングスレー
「ラッキーナンバー7」公式サイイト