砂漠の街で
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1955年。
アメリカ南西部、砂漠の中にぽつんとある街アステロイド・シティ。
隕石が落下してできた巨大なクレーターが観光名所で、そのため研究所もあります。
そこへ、化学賞を受賞した5人の少年少女とその家族が招待されます。
子供たちに母親がなくなったことを言い出せない父。
映画スターのシングルマザー。
天才少年少女の家族にもいろいろな事情があるのでした。
さてそんな時、授賞式に参加した人々の目前に突如宇宙人が現れ、
あるものを持ってすぐに去って行ってしまいます。
軍は宇宙人到来を隠蔽するため、町の人々や来訪者たちを隔離。
全員街を出られなくなってしまいますが・・・
その宇宙人というのがなんともオトボケでユーモラス。
凍り付いたような人々の前に現れ、すぐに去って行く。
傑作なシーンでした。
ウェス・アンダーソンらしい、真面目になればなるほどおかしみを感じる人々の様子、
良い味出てますねえ・・・。
出演陣も、豪華!!
でも、本作、舞台劇「アステロイド・シティ」を制作する
スタジオ内のメイキング風景という体で、
二重の舞台設定が交互に描かれるのですが、
私にはそこがなんだかわかりにくくて、混乱してしまいました。
この設定、必要でしたかね?
<Amazon prime videoにて>
「アステロイド・シティ」
2023年/アメリカ/104分
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
出演:ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、
ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、エドワード・ノートン、
エイドリアン・ブロディ、リーブ・シュレイバー
ユニーク度★★★★☆
満足度★★★☆☆