映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

マッチング

2024年02月26日 | 映画(ま行)

二転三転する人物像

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本作、Snow Manのさっくんが狂気のストーカー役という
情報が出てから、公開の日までがすごーく長くて、
まさしく待ちわびていました。

 

ウェディングプランナーの輪子(土屋太鳳)は、恋愛に奥手で、
友人に勧められてマッチングアプリに登録します。
そしてマッチングした相手・叶夢(佐久間大介)と実際に会ってみると、
意外に暗くてちょっと不気味ですらあります。
それで、この人とはムリと思うのですが、
しかしその後叶夢はストーカーと化してまとわりつき始めます。
恐怖を感じた輪子は、取引先のマッチングアプリ運営会社のプログラマー、
影山(金子ノブアキ)に助けを求めます。

またその頃、世間ではアプリ婚した夫婦が惨殺されるという連続事件が起こっていて・・・。

さてさて叶夢は、初デートの水族館に、黒いコートになぜかゴム長靴、
そして死んだ魚のような目をして現れます。
実は彼の職業が、特種清掃・・・ということで、
つまり孤独死などで汚れた部屋の清掃をする仕事・・・で、
ゴム長は彼の仕事着であり普段着でもあるという・・・。

まあいきなり初デートでそんな仕事のことは言わないでしょうけれど、
この暗さはさすがに輪子でなくても引きますわねえ・・・。

 

しかし、この絶対に怪しい叶夢の印象が、
ストーリーの進行と共に少しずつ変わっていくのです。

まさに、本作の面白さはそこにあって、
人物像が二転三転、え?なに??なに???と思っているうちに
結末にたどり着くという、ナイスな物語なのでした。

実は輪子の父親(杉本哲太)が抱えている秘密というのが
大きな根っこになっているのです。

人の心の残酷さに震えます・・・。

 

結局、さっくんはこんな役でありつつ、そして死んだ目をしていつつも、
やっぱりカッコ良かったのです。
ラスト、お見逃しなく。

でも本作は別にSnow Manや佐久間くんのファンでなくても
十分楽しめると思いますので、オススメです。
残虐シーンも思ったほどどぎつくはないので・・・。

 

 

<シネマフロンティアにて>

「マッチング」

2024年/日本/110分

監督:内田英治

原作:内田英治

脚本:内田英治、宍戸英紀

出演:土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、杉本哲太、片岡礼子、斉藤由貴

 

不気味度★★★★☆

人物関係入れ替わり度★★★★★

満足度★★★★☆



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