エア整くんの冒険
* * * * * * * * * * * *
とある事件の取り調べを通じて、整と知り合った大隣署の刑事・池本。
ある日妻子と実家に向かう途中、土砂崩れでトンネルに閉じ込められる。
そこには複数の男女が取り残されていて…
池本が謎に迫る一方、トンネル事故のニュースをTVで見た整は…?
* * * * * * * * * * * *
ウレシイ、久能整くんの最新刊。
本巻は、池本刑事がメインのストーリーです。
そういえば、青砥警部、風呂光刑事というふうに、
整くんゆかりの大隣署刑事たちの
個人事情を交えた事件の話が進んできていたのでした。
池本さんは、奥さんと生まれて間もない息子とで、
奥さんの実家へ向かうドライブの途中、
土砂崩れでトンネルに閉じ込められてしまうのです。
同じく閉じ込められたのは他の車に乗っていた人々。
しかしどうやらその中に、危険人物がいる。
池本さんは近頃すっかり整くんに感化されていて、
こんな時整くんならどう考えるか、と考えを巡らせるのがクセになっているのです。
それなので、このストーリーには実在しない「エア整くん」が登場して、推理します。
なんともユニークな登場の仕方でした。
ちょうどその時、当の本物の整くんは、
友人レンくんと共に、人間チェスのコマとなってイベントに参加しているのでした・・・。
だから本作については池本さんの活躍なのですが、
なぜか事件後に整くんは池本さんにお礼を言われてしまう。
「エア整くんのおかげでなんとかなったよ」と。
わけが分らずきょとんとしてしまう整くん。
ナイスです。
そしてまた新たな章では、整くんは彼の大学構内にライカさんを案内します。
そこで20数年前に2人の学生が不審死するという事故(?)があり、
その真相をたどるというストーリーが始まります。
今回は残念ながら「つづく」ということで・・・。
近いうちにライカさんはもう出てこなくなってしまうのでしょうか。
なんだか淋しくて残念です。
「ミステリと言う勿れ 14」田村由美 フラワーコミックスα
満足度★★★★☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます