映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

透明人間

2021年05月09日 | 映画(た行)

現代の透明人間

* * * * * * * * * * * *

異様に支配欲・独占欲の強い天才科学者エイドリアン(オリバー・ジャクソン=コーエン)に
束縛された生活を続けていたセシリア(エリザベス・モス)。
ある日ついに脱出を図り成功しますが、その後エイドリアンは自殺。
莫大な財産の一部を彼女に残します。
ようやく安心できる生活に戻った・・・と思ったのもつかの間、
セシリアは周辺に何者かの気配を感じるようになります。

あの粘着質の夫が自殺なんかするわけがない。
光化学の研究をしていた彼は、姿を見えなくする何かを開発したのではないか。
彼女はそのように確信を深めます。
そしてその何者かは、彼女の周囲の者に危害を加え始めますが、
彼女が暴力を振るったと周囲の人は思うのです。
目に見えない何者かがやったことだと言っても信じてもらえず、
セシリアは精神の異常を疑われてしまいます・・・。

なかなか恐ろしい展開。
この濡れ衣を晴らすのはなかなか難しそうです。

昔は「透明人間」になるためには薬品を飲んでいましたよね。
でもあれ、周囲にその存在を知られないためには素っ裸にならなくてはなりません。
寒いし、その正体が現れる時にかなりみっともない・・・。

しかしこの場合は、最先端の光化学で開発したスーツを着用するのです。
光の屈折をどうにかこうにか(?)するのでしょう、多分。
全身タイツみたいなものなので、万一その透明性能が損なわれても、
その時点ではまだ誰なのかわからないというところもミソですね。

ラストはやはり今様のヒロイン。
うん、今時の女性はこうでなくては。
女は弱いなんて思い込んでいるとしっぺ返しを食らいますよ。

 

<Amazonプライムビデオにて>

「透明人間」

2020年/アメリカ/122分

監督・脚本:リー・ワネル

出演:エリザベス・モス、オリバー・ジャクソン=コーエン、オルディス・ホッジ、ストリーム・リード

 

男の執着度★★★★★

満足度★★★☆☆

 



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