映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「ことばはいらない~Maru in Michigan~」 ジョンソン祥子

2013年09月02日 | 本(その他)
毎日眺めたい

ことばはいらない ~Maru in Michigan~
ジョンソン 祥子
新潮社


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僕らに言葉は必要ない――。
イヌとヒトとの幸福な毎日。
兄弟のように育った、柴犬のマルちゃんと2歳の一茶くん。
言葉はなくても、目と目を見るだけで、ふれあうだけで、気持ちは通じる。
じゃれあい、ケンカし、一緒に眠る……。
アメリカの美しい大自然の中、すくすくと育つ二人を、
あたたかな写真におさめた大人気ブログが写真集に!!
ページをめくるたび、幸せが降ってくる。

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写真集です。
ここで写真集を紹介するのは珍しいのですが、
犬や猫の写真集は数々あれど、
人物と一緒に写っているものは少ないですよね。
あどけない幼児と柴犬マルのツーショット、つい口元が緩んでしまいます。
癒されます。
本がやや小ぶりで気軽に手に取りやすいのもいいのです。
枕元の本棚において、ひょいと取り出していつも眺めていたい一冊。


著者ジョンソン祥子さんはアメリカ人男性との結婚を機に、渡米。
しかし、言葉の壁で、周囲の人になかなか自分の伝えたい思いが伝わらない。
そんな時心の慰めに飼い始めた犬が柴犬のマルで、
そのマルとの生活を綴った写真ブログ「Maru in Michigan」を始めたそうです。
そうするうちに、一茶くんが生まれ、
いつも一緒のマルと一茶くん、
このツーショットのブログへと変わっていったのです
私はこの本とブログのことを実は新聞紙上で知ったのですが、
早速ブログを見て、すっかりこの一人と一匹の大ファンになってしまいました。
わざわざ本を買わなくても、
ブログで日替わりの「お茶丸」(←マルと一茶を一緒にした呼び方!)が楽しめます。


なんといってもマルの表情がいいです。
柴犬ってなんて素朴で優しい顔をしているのでしょう。
いつも一茶くんを見守り、
時には迷惑そうでもあり、
時には嬉しそうでもある。
あるハロウィンのころの写真では、
顔をくり抜いたかぼちゃが並ぶ前で、
なんだか泣きそうな一茶くんとちょっぴりすねたようなマル。
けんかしたのかな? 
いつもニコニコなのではなくて、
こうした日常を切り取った一コマがあるのも、味があります。
一茶くんが少しずつ成長していくさまも見て取れて、今後も毎日ブログが楽しみです。


「ことばはいらない~Maru in Michigan~」ジョンソン祥子 新潮社
満足度★★★★★


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