映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

白蛇:縁起

2025年01月03日 | 映画(は行)

時を超え、巡り会う

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中国古代の4大民間伝説の一つ「白蛇伝」のヒロイン、白娘の前世の物語。
中国・米国合作、フル3DCGで描く長編アニメです。

2019年9月に中国語版(日本語字幕)で小規模公開。
2021年に、日本語吹き替え版が公開されました。

その主人公の吹き替えをSnow Manの佐久間大介さん(さっくん)が担当していまして、
まあつまり、それを目当てに視聴したというわけ。

本作、この1月10日から一週間のみ、
へび年にちなんで上映されると言うニュースがありまして、
ぜひ見に行こうと思っていたのですが、
何のことはない、Amazon prime videoですぐにでも見ることができるのでした。

前置きばかり長くなりました。

舞台は唐の時代末期、国師が、人々に蛇を大量に捕まえさせていました。
美しい少女、しかし白蛇の妖怪である白(ハク)は、
国師を殺害しようとするも、失敗。
辛くも逃げ出しますが、記憶をなくしてしまいます。

白は、捕蛇村の少年宣(セン)に救われ、
記憶を取り戻すために宣と共に旅に出ます。
そうして2人は次第に心を接近させていく・・・。

まずは、映像が素晴らしく美しくて魅了されます。
ひらひらと風に揺れる布の表現がステキ。
特に、白がまとう薄物が美しい・・・。
3Dアニメのお醤油顔の美青年も、いいものですね♡♡♡

もとより白は妖怪なので、永遠に近い生があるのです。
しかし、人間である宣の命には限りがある。
でも輪廻により、時を超えていつしかまた2人は巡り会う・・・。
東洋の思想が根底にある美しい物語。

宣が歌をうたうシーンもあって、そこはもうさっくんお手の物。
吹き替えもまったく違和感なく、ステキでした。

特にさっくんに興味がないという方もぜひどうぞ。

中国語版のエンディングのあとに、日本語版のエンディングがあって、
そこにSnow Manの曲「由縁」が流れますので、お聞き逃しなく。
いい曲ですよ~♡

<Amazon prime videoにて>

「白蛇:縁起」

2019年/中国・アメリカ/99分

監督:ホアン・ジャカン・チャオ・ジー

出演(日本語版吹き替え):三森すずこ、佐久間大介、杉田智和、悠木碧、佐倉綾音

 

映像美★★★★★

東洋度★★★★☆

満足度★★★★☆