食べることは生きることとつながってほしい
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森の中で自殺を図ろうとしていて、しかし失敗した、恭一。
そんなところを、猟師の欣二に助けられます。
数年後、恭一は欣二が所有する森の奥のレストランを、任されていました。
元々恭一はフレンチの名店で腕を磨いたシェフだったのです。
この森の奥のレストランの料理は評判を呼び、遠方からの客も多い。
でもその一方、このレストランは森で命を絶とうとするものが
「最後の晩餐」をする場所・・・というウワサも広まっていたのでした。
その通り、実は恭一は自殺志願者に、
その人が最後に食べたいと思う「最後の晩餐」を差し出し、
森に送り出していたのです。
特にその人を引き留めようともせずに。
それはつらさのあまり生きる意欲を失った人の気持ちが分りすぎるくらいに分るから・・・。
でももちろん、自分で思いとどまってやはり生きようと思うことを止める訳ではありません。
そんなある日、絶望を抱えた少女・沙耶が店にやって来ます。
恭一は何も聞かず、沙耶を店の手伝いに置くことにして、
そうするうちに双方生きる喜びを取り戻していく・・・。
実は恭一は娘を亡くしていて、
そのため生きる意欲をなくしてしまっていたのでした。
本来食べることは生きることと直結するもの。
だから、自殺志願者に一番食べたいものを提供することは、
死を助長することにはつながらないのではないかな・・・と、ちょっと思ってしまいました。
ということで、生きる意欲を取り戻すような、
そんなレストランになってくれればいいなと思う次第。
それにしても、沙耶が抱えた「絶望」が酷すぎました。
家庭の問題というのは、つまり密室状態で、外からはわかりにくいのですよね。
こんな状況を耐えるしかないという人々を救う場があってほしい・・・。
仮に逃げ出しても、生活が成り立たないから耐えるしかない、ということが多いのではないかな。
だから、とりあえず駆け込み寺みたいな、しばらく暮らすことのできる場があるといいな・・・。
と、本題ではなのかも知れませんが、考えてしまいました。
<Amazon prime videoにて>
「森の中のレストラン」
2022年/日本/92分
監督:泉原航一
脚本:幸田照吉
出演:船ヶ山哲、畑芽育、森永悠希、奥菜恵、小宮孝泰
家庭内暴力度★★★★★
満足度★★★☆☆
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