新種のウイルスで・・・
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新種のウイルスにより人類滅亡した後の話・・・。
今時見るべきなのか見ない方がいいのか・・・、複雑ではありますが、
若き日の草刈正雄さんを楽しむ、ということで(^_^;)
1980年作品で、私、ラストシーンだけ覚えていました・・・。
198X年、東ドイツ陸軍最近研究所から新種のウイルスM-88が盗み出されます。
ところがそれが事故により飛散してしまうのです。
世界中に広まったウイルスにより人々は死滅。
あっけなく人類は滅亡してしまいました。
ところが、この細菌は氷点下10度以下ではほとんど繁殖できない。
ということで、南極の各国基地にいる人々800人余りが生き残っていたのです。
だがしかし、彼らにさらなる危機が・・・!
うーむ、本当に南極以外誰一人生き残っていない。
致死率100パーセントですな。
しかもこれは空気感染っぽい。
そして、人々が死に絶えてもなおまだ、空気中で生き残っている・・・。
都市のロックダウンなどという発想もなかったみたいです。
と、今、新型コロナのことにバカに詳しくなってしまっているので、
本作のウイルスの生態及び対策については疑問な点も若干目にはつくのですが、
まあ、そういう問題ではないですね。
兵器としてのウイルス開発とか、なおかつ核を用いようとするヒトの愚かしさを言っています。
ところが私、どうしても納得できないというか反感を覚えてしまう部分がありました。
800人余り生き残った南極にいたのは、数人の女性と圧倒的多数の男性たち。
彼らは話し合いの末ではありますが、女性を共有し、子どもを作り増やす方針を打ち立てます。
ゲゲゲ・・・。
これって、現実的というべきですか?
女は従軍慰安婦でもないし、子どもを産む機械でもないですよ。
と、思うのはエゴなのだろうか・・・。
少なくともこの話を私は生理的に受け入れられない。
倫理的にというのではなく、あまりにも女が「道具」として扱われているので。
でも考えてみれば結局このルールに基づくコロニーも消滅するわけなんです。
なるほど、原作者小松左京氏にとっても、これが正しいとは思っていなかったということなのかも。
ということなら、納得。
それはともかく草刈正雄さんは若くカッコイイ!!
南極の昭和基地で地震学者として研究をしていたという役柄です。
彼は、最後の生き残りをかけた任務を負うことになる・・・。
日本映画ではありますが、ほとんど外人キャスト、セリフもほとんど英語、という中で、
外人と並んでも遜色ない草刈正雄さんの起用は、成功だったと思います。
<Amazonプライムビデオにて>
「復活の日」
1980年/日本/156分
監督:深作欣二
原作:小松左京
出演:草刈正雄、多岐川裕美、千葉真一、オリビア・ハッセー、
ジョージ・ケネディ、チャック・コナーズ、ロバート・ボーン
人類の破滅度★★★★★
満足度★★★☆☆
たくさんありました。
原作を読んだときはまったく気づかなかったのに(笑)
オリビア・ハッセーに目がくらんでたし。
そこを問題とみる方がやはり多くいた、ということにほっとしました。
原作で、どういう書かれ方をしていたのか、ちょっと気になるので読んでみようかな・・・?