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ホビット 思いがけない冒険

2013年01月08日 | 映画(は行)
またひとつの冒険の旅が始まった



            * * * * * * * * *


「ロード・オブ・ザ・リング」の前章というべきこの作品。
単なる前日譚かと思えばこれがまた、
「ロード・オブ・ザ・リング」と同じく3部作の予定で、今作はその第1部となります。
「ロード・オブ・ザ・リング」の3部が制作されたのが2003年。
・・・となればもう10年も前になるんですか?? 
ついこの間見たような気がしていましたが。
あの時もCGの素晴らしさに目を見張ったものですが、
今作は更に3Dとなっています。
なるほどそういうところでは時の流れを感じますね。
でも私は今作2Dで見ました。
でも2Dで良かったと思いました。
2Dでも十分に「高さ」は感じられましたので・・・。
このシリーズ、やたらと高いところに登ったり、崖やら吊り橋から落ちそうになったり、するじゃありませんか。
おそらくはじめから3Dを意識したカメラワークなのでしょう。
こういう場所の苦手な私ですので、2Dで十分です。
これ以上リアルなら耐えられない・・・。



さて、前置きが長くなりました。
今作はホビットのビルボ・バギンズが主人公。
「ロード・オブ・ザ・リング」のおよそ60年前の物語です。
ドラゴンに支配されたエレボールのドワーフ王国の再建をかけた冒険の旅が始まります。
ある日突然、魔法使いである灰色のガンダルフが
13人のドワーフをひき連れて、ビルボを誘いに来るのです。
ビルボはこの平和なホビット庄を離れ、命がけの旅に出るなどとんでもないと思うのですが、
ガンダルフの強い誘いと、ほんのちょっぴりの冒険心で、同行を決意。
・・・しかし実はとんでもない決断ではありました!

道中には強烈な障害が次から次へと立ちふさがります。
険しい山の道。
恐ろしいオークやゴラムたち。
13人のドワーフ達は、見かけは粗野ですが、
周囲への目配りや結束力がすばらしい。
ただ一人ホビットのビルボを案じ、危機にはちゃんと助けてくれます。
戦う技も力も持たないビルボは、
皆の足手まといになるのでは・・・とついてきたことを後悔し、
またドワーフのリーダーであるトーリンも、そのように思っている様子・・・。
けれども、ビルボの知恵や機転が、彼らの中でも必要な武器となっていくわけですね。
誰しも、与えられた役割がある。
うん。
ファンタジーには不可欠な要素です。



一番の見所はゴブリンの住むトンネル。
スリリングな高低自在のアクション、まさに息をもつけないという感じ。
そしてあの気色悪いゴラムとビルボがなぞなぞ対決。
ゴラムの気色悪さはまた一段とパワーアップしていましたね・・・。
途中で立ち寄るエルフの里は、やはり美しく、オアシスです。
もっともドワーフたちは野菜や果物しか出てこない食卓に、物足りなさそうでしたが・・・。



兎にも角にも、ビルボはあの「ロード・オブ・ザ・リング」の発端となる指輪を手に入れ、
彼ら一行はようやくエレボールに近づいた
・・・というところで今作は終わりです。
170分もあったとは思えないくらい、全然気が抜けませんでした・・・。
ニュージーランドでロケをしたという雄大な風景もすばらしい。
けれど物足りないのは、
アラゴルン(ビゴ・モーテンセン)やレゴラス(オーランド・ブルーム)のような、
ときめくキャラがいないこと・・・。
なんだかむさ苦しいんですよねえ・・・。
でもやはり続きは絶対見ようという気にはなりました。
シリーズ物でも途中でどうでも良くなってしまうこともあるのです。
トワイライトシリーズとか・・・。
(これは途中で見るのをやめてしまった・・・。)

スリル・アクション★★★★★
満足度★★★★☆


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