一体何を見せられているのか
* * * * * * * * * * * *
宅配会社の配達員・丸子(高橋文哉)。
彼の配達受け持ち区域の中に、「次々と人が消える」とウワサされるマンションがあります。
丸子はほとんど毎日のようにそのマンションを訪れるうちに、
怪しげな住人の秘密を知っていきます。
ある日、そのうちの一軒に魅力的な女性・小宮(北香那)が越してきます。
どうやら、その人は丸子が好きなアプリ小説を書いている当人らしい。
しかし、その後、小宮の姿が消えてしまいます。
丸子は小説家を目指す職場の先輩・荒川(田中圭)に相談。
怪しい住人の正体や小宮の行方を探り始めます。
作中で荒川が、
「寿司屋にマグロ食いに行ったら、ガパオライスがでてきた」
というたとえを多用します。
それくらいに、話の展開が予想外というかちぐはぐということ。
まさしく本作自体もその通り。
いなくなった女性の行方と、怪しげな住人の正体をさぐるミステリ的作品
かと思って見始めたわけですが、ところが・・・?
いや、これは素っ頓狂な警察のストーリー・・・?
戸惑いつつそんな状況を受け入れて、それを楽しみ始めた矢先に・・・。
ストーリーは勝手に二転三転。
本作のすべてが伏線、と、予告映像にあった意味が、
最後まで見てやっと分ります。
たくらみに満ちたストーリー。
ヤラレタ~。
最後の最後もまた、意表を突かれること間違いなし。
水野監督は、あのTVドラマ「ブラッシュアップライフ」を演出した方か。
なるほど~。
<シネマフロンティアにて>
「あの人が消えた」
2024年/日本/104分
監督・脚本:水野格
出演:高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、菊地凛子、中村倫也、染谷将太、田中圭
予測不能度★★★★★
満足度★★★★☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます