ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

予備知識なし、で台本読む

2024-09-04 09:36:35 | 菜の花座
菜の花座11月公演の台本『蒼き森の館』仕上がったぜぇ。



今回は、きぱっと1カ月、書き方にかかりきったからな、ラスト数日は余裕で何度も見直しできた。上手い具合にラストのアイディアが浮かんだってことも大きい。

印刷した台本、劇団に持ち込んで全員で綴じ方して、いよいよ、最初の台本読みだ。今回は今まで違った趣向で読んでみようぜ。

事前の注釈やら、予備知識の挿入は一切しない。すべては台本に書かれた内容から、各自が読みながらストーリーやらキャラなりを見つけて行く。
ただ一つ、同じ名前の登場人物が二人いて、その二役の表記についてのみ確認した。
なかなかの高度知的作業だな。

なんでこんな不親切な導入で始めるか、って言ったら、そりゃ、メンバー一人一人が台本を読み切る力をつけてほしいからなのさ。
あらかじめ説明されていなくても、素の台本から極力多くのものをつかみ取る訓練だ。指示され教えられ、何度もセリフ読みのダメだしを受けつつ作品を理解して行く、それも大切なんだが、それって、待ちの姿勢になっちまうんだよな。
もっと意欲的に作品やセリフを自分のものにして欲しいのさ。各自が主体的に読みこめば、当然、作品の理解は深まり、さらに高い水準にまで仕上げて行けるわけだ。

理由はもう一つ、そろそろ演出できる人材を育てておかなきゃならんってこと。目星をつけていた団員、結婚・出産・退団、お決まりのコースをたどって、で残念、いや、おめでとう。
演劇経験がやや乏しい残ったメンバーから育ってもらうとなると、もっともっと意欲的に台本を読んで欲しいのさ。
舞台をたくさん見るってことも大事なことだが、演出は台本からイメージ立ち上げる力がないと無理だからね、そのためにもまっさらの台本をどんどん読んで、台本から舞台を想像できるようになって欲しいわけさ。

そんな思惑あっての事前レクチャーなしの台本読み、口出ししたいのをぐっと我慢の2時間だった、が、1か所だけ!この作品の決め手のシーン、村人多数が館の女主人に駐留軍相手の慰安婦になることを強いるシーン、この最重要の場面だけは、あまりに理解が不十分で、男たちの陰湿さとかうしろめたさとかが不足をしていたので、背景や作品中の位置などをくどく説明してしまった。

そう、ここが、一番の決め手で、このシーンを観客に突き刺せなければ、この作品、女たちの軽やかな反撃物語になってしまう。つまり、いつもの菜の花座、代り映えせずの舞台になっちまうってことなのさ。
この先も何度もダメ出しを繰り返す予感十分だな。

メンバーたちも、以前とは違って、それぞれ役柄やセリフを理解しようと努力してることがよく伝わってきた。その意味では、まずは試み、成功だったかな。

でも、やっぱり、こちらの要求水準には達していないんだよなぁ。

まっ、当然のことだけど、ここから大量かつ矢継ぎ早のダメだしを重ねに重ねて、舞台が作者の意図を表現するものになって行くってことだ。

持ち時間は3が月弱!どこまで仕上げられるかなぁ。勝負だぜ!
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あ~ぁ,イノシシ除けネット張るしかないのかよ!

2024-09-03 08:47:40 | 米つくり
濃度もたっぷり濃くして木酢液撒いた。
こんだけ臭けりゃ近寄らんだろ、それが野生の獣ってもんだぜ。君子危うきに寄らず!のはずだろ。

なのに!

また、また、また来やがった!
だから、食うわけじゃねえのに、邪魔すんじゃないの。田んぼで遊ぶなって、親から教わってねえのか?!

いいよ、黒米の小さな田1枚はおまえらに提供する。諦める。が、

小作人さんたちの2枚のコシヒカリはやめろって。入るなって。わざわざ、米沢から、さらには仙台から通って来て育ててる田んぼだ。それを面白半分荒らすって、道義に反するってもんだ。

なっ、その下の我が家のコシヒカリも許す。他に順調な大きな田2枚あるから、それで我が家分は大丈夫だから。

なんて、呼びかけたところで、聞く耳持つ相手じゃない。木酢液プラス草刈り徹底が効かないなら、防御ネットを張り巡らせるしかない。

隣りの畑のカボチャとトウモロコシに使っていたネットを田んぼに移動しよう。ったって、これが大変なのよ。

カボチャの蔓は絡まってるし、支柱には針金で3か所も結わいてあるし、あぁ、もう面倒くさいぜ。おまけに鉄パイプ重いし。

50メートルのネット、うーん、重い。これを畑から引きずり出し、田んぼに運び畔の周りに広げていく。固定の支柱を玄能で打ち込んで、ネットを固定。

あぁ、やっはり長さ足りねえわ。



仕方ない、守るのは小作人さんの田2枚に限定する。責任感強い!ってことじゃなく、家に戻ってもう一枚ネットを運ぶのが嫌になったからってだけのこと。

なっ、頼むぜイノシシ!この周囲を囲ったネットの意味わかるだろ、お前たちは立ち入り禁止!ってことだからな。



あと、3週間、他のところで遊んでてくれよ。お願いだぁぁぁぁ!


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イノシシとの戦い続く!

2024-09-02 13:16:15 | 米つくり
4日ほど、きゃっら来ないな、って少し油断してたら、
あっちゃぁ!また来たよ。



どしゃ降り続きの田んぼの畔で泥んこ遊びしやがって!畔が決壊しそうじゃんか。



が、それはいい。ぐちゃぐちゃ泥捏ねするの好きなら、いくらやってもいい。

なんで、その後、田んぼを縦断して行くんだよ!?



3枚の田んぼ、ぐにゃらぐにゃらと通過しやがって。なにが面白いって言うんだ。田んぼは通路じゃねぇ!歩くんなら畔を歩け。
みずたっぷりだし、くるぶし?どころかその上の関節まで泥に埋まって歩き憎いだろうが。

もしかして、木酢液が苦手かも?って、畔に撒いたからその臭いを嫌って、田の中央突破を試みたのか?

だったら、今日もとことん散布してやるぜ。

なっ、もうイネも色づき始めて、あと10日もすれば水止めて、9月の半ばにゃ刈り取りなんだからさ、もうちっとおとなしくしてろよ。

別に米が食いたいわけじゃないんだろ。イノシシ界でも米不足なのか?
カボチャ、トウモロコシ、スルーしたんだし、好みじゃないイネなんかに色気出すな!

今回も草刈り済ませた耕作放棄地を伝って出現した。
ダメなんだよな、おめえらにゃ効かねえんだ。



ここは人間たちのテリトリーだって意思表示もな。
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菅っち落として自民は解体だっ!

2024-09-01 09:12:43 | 政治
岸田がこれっきりって宣言して、総裁選の幕が切って落とされたら、一気に自民党の支持率上昇だぜ。
たわいねえな、市民の皆さんよぉ。

11人だか名乗り出てる候補者見て、誰だとして総裁になったら、「自民党は生まれ変わる」って思ってるの?それ、コバホークの宣伝文句にそのまんま乗せられてるだけじゃん。

腐臭に満ちた自民党政治を底からひっくり返すにゃ、政権交代しかないんだが、こうも簡単に引っかかっちまう有権者じゃ、望み薄だぜ。

ただ、今回11人も乱立したってことは、自民党解体への小さな一歩にゃ違いないだろうな。派閥てものの締まりが効かなくなってるってことだからさ。

もう一つ小さなの希望の光?は、裏で牛耳る長老どもが次々と裏舞台からも降りつつあるってことだろう。

安部はすでにあの世だろ、二階はすでに次期選挙にゃ出ないって宣言したし、麻生も引退で続きそうな報道が出てきている。大物中の大物森は、老人ホームで優雅な老後に入ったし、ここまで危機をこじらせた岸田のフィクサー昇格もないだろう。

残るは菅義偉のみだ。

総裁選レースど本命の小泉進次郎担いで、元気いっぱい、意気揚々だ。
と、なると、自民党の悪しき伝統、長老支配終わらせるには、菅っちを葬ればいいってことになる。

派閥の押さえが効かず、私利私欲で勝手放題騒ぎまくってる総裁候補者の様子見てると、菅=小泉の盤石コンビさえ阻止すれば、これまでの自民党体制は大きく揺らぐに違いない。

そこでだ!

神奈川2区、ここで菅を引きずり落せれば、一気に自民党は解体に進むって思うのさ。
じゃ、誰が菅に引導渡すんだ?って言ったら、そりゃれいわ新選組の三好りょうしかいない。



外務省から統一教会と一体化している自民党を倒したいとれいわから立候補を目指す、バリバリの若手だ。山本太郎のもとで秘書として力を付けつつ、連日選挙区で街宣を続けている。



履歴も目を引くが、スタイル抜群のイケメンだし、空手は全国大会レベル、筋トレは日々欠かさない。一気に人気沸騰する要素を備えてるだろ。



この三好りょう、あえて、神奈川2区、菅義偉との対決を望んだんだ。

神奈川2区を制すれば、日本の政治が変わる!



その通りだと思う。それも、埃まみれカビだらけの既成野党からでなく、れいわ新選組からだってことも大きい。
これまでの与党も野党もひとまとめにして一新、刷新するインパクトがある。

今のところ、ようやく元首相の足元にたどり着いたってところだが、選挙って魔物だからねぇ、変化が求められる時代、一気にブレイクする可能性は大いにあると思うんだ。

だって、官房機密費86億8000万円ばら撒き放題のパンケーキおじさんなんかより、若く清潔で能力高いイケメン三好の方が票集めるに決まってるじゃないか。

問題は、知ってもらうこと。知名度アップ、それだけだ。

なっ、三好りょうが菅を追い落としたら、日本の政治変わると思わないか。


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重いテーマをエンタメに!いいのか?菜の花座公演『蒼い森の館』

2024-08-31 08:55:55 | 菜の花座
菜の花座11月公演タイトルは『蒼い森の館』、珍しく捻りなしの直球勝負だな。

※フリーイラストお借りしました。

台本締め切りは月末、いよいよラストシーンに差し掛かってるから、なんとか予告通りに稽古が始められるだろう。まるまる1カ月、溜まりにたまる積読の壁に囲まれながら、ひたすら、書き続けて来た、ってほど集中してたわけじゃないけどな。
薪割りもあるし、秋野菜の種蒔き苗植え、イノシシ対策ってのもあったし。

台本完成を前にして、今さらながら躊躇ってる。

あまりに重いテーマをエンタメ風に仕上げていいのか?って悩みだ。

敗戦直後の満州、ソ連軍の急襲を前に、一人の女性をいけにえに選んだ開拓団の話しだ。集団の女たちを守るため一人ソ連兵の性の相手を強いられた女性は、帰国後も村の中で厭われ避けられ続けた。

実にやり切れない、辛い話題だ。

いろんな問題が詰まってる、戦争と性暴力、男の横暴さ、弱者を犠牲にすることを厭わない村社会の卑劣さ、一度押された負の烙印が独り歩きするいやらしさ、部外者に対する差別意識・・・、うーん、考えるだけで、辛い。

なのに、選んでしまった。この事実、テレビのドキュメンタリーでも取り上げられた、を知ってしまってからずっと、いつかは面と向かわねばと思って来た。

で、書き始めてはみたが、俺が書いてもいいものなのか?男が書けるものなのか?事実の重さに匹敵する言葉を提示できるのか?こんなやり切れない事件を舞台で取り上げてもいいのか?しかも、軽さが売りの菜の花座で?ずっとためらいは引きずったままだ。

掲げたテーマはしっかりと届けつつ、芝居の楽しさも同時に味わってもらうなんて可能なんだろうか。

舞台は日本の山村に移した。村はずれの深い森に孤立して建つ館、そこに住まう旧華族の娘たちが、進駐軍上級将校相手の性奴隷として、村人たちの標的にされ、いけにえとして差し出されたことにした。

ただし、話は、開発バブル華やかな35年後を中心に展開する。森の奥の古い洋館、それに目を付けパワースポットとしてリゾート開発を目論む不動産会社、抵抗するかつて犠牲を強いられた女たち。
物語を複雑に多様にすることで、事実のあまりの重さを軽減することを狙った。幽霊なども登場し、コミカルなシーンも付け加えた。
面白くなった、たしかに。が、

いいのかこれで?犠牲になった女たちの悲痛な体験を軽くあしらうことになってしまったんじゃないのか?
様々なテーマにも触れた、が、ただ上っ面をさらりとなぞっただけになってはいないか?

いくらかでも明るい希望を提示して終わる菜の花座のいつもの展開でいいのか?軽すぎないか?

悩みはずっとそばに寄り添ったままだ。最期の自死に至る少女の思いを書き連ねつつ、きっと、稽古を通し、終演に至るまで、この鬱屈は続くことだろう。
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