ステージおきたま

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がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ヤジの圧殺はまさくし安倍的世界!

2024-02-09 10:53:22 | 映画
で、見て来たのさ、結局。
迷った挙句、朝から車飛ばしてね。『ヤジと民主主義』。



うん、やっぱり、見るべき映画だった。

ヤジで連行、の衝撃の場面が何度となく映し出されて、これでもか!って感じ。そうさ、こういう時代になっちまってるってこと骨の髄まで染み渡らせようぜ。

ヤジで連行、プラカードで包囲の現場は数々あったんだが、そのうち札幌の勇気ある抵抗者二人の若者にスポットを当てて描いている。

勇気あるなぁ!

圧倒的多数の安倍様旗振り隊のまただ中で、臆することなく「安倍辞めろ」って声を上げられるなんて。その後、多数の警官に無理やり現場から連れ去りされながらも声を上げ続けるなんて、俺、出来るかなぁ?

しかも裁判だぜ。訴えられてって受け身渋々って訴訟じゃない。道警の不当警備の違法性を問う果敢に攻めの訴えなんだ。

こんな若く明るい抵抗者を持てたことが、救いだな、ほんと、ありがとう。なんて、他人任せにするなって!

にしても、旗振り、安部礼賛のプラカードを掲げに集まった人たちの多さに圧倒される。
間髪入れずヤジを圧殺に動いた警察官たちの顔、じっと見ちまったなぁ。
彼らには、自分たちの行為が独裁国家の臣民とほぼ違わないって自覚はないんだろうか?
異なる意見は踏みつぶす、反対の声は圧殺する、崇敬する安倍様のご機嫌を損ねるものは世の中から取り除く。赤木さんは命まで取り除かれちまった!
当然ながら、国会での議論もせず、数の力で次々に問題法案を押し通し、不都合な事態にはウソの連発で乗り切って行った安倍政治。

連行される被害にあった青年が言った言葉。
「ヤジの圧殺は安倍的政治と一体のものだ」
そうだな、本当にそうだ。

事件が起きたのは安倍様絶頂期。あのまんま、理不尽な反民主主義的社会が広がり、近代ばかりか現代の歴史も改竄されるかと思うと、恐ろしい。いや、もう、国葬の時にゃ悲壮な気分で、さすがに「国葬反対」のスタンディングしたけどな。

が、安部様は、銃弾に倒れた。

暗殺という行動も民主主義とは相いれない許されない行為にゃ違いないのだが、安倍様の死は、安倍様世界の異様さ、いかさま性を一気におっ広げてくれた。

統一教会との緊密な連携と彼らの反共政治、家父長信条の具現化に大量の議員たちがはまり切り頼り切っていた。
裏金ぽっぽで、違法な資金集めに精を出し、金まみれの政治を大々的に推し進めていた安倍派の実態も明るみに出た。
ただし、どちらも安倍派だけでなく、自民党全体をむしばむ宿痾だったけどな。

今、この病巣が誰の目のにも明らかとなった。安倍様がこの世をお立ちあそばした負の大成果だ。あとは、周りから寄ってたかって、患部を切り取ろればいいのだが、
安倍的支配は、岸田的支配へと引き継がれ、周囲の人々やその声は、見ない、聞かない、取り入れないへとバージョンアップされてしまっている。

しかも、支持率なんかクソくらえ!の鈍感力までプレインストールと来た。

若い二人やそれを支える弁護団、支援者、そして、このドキュメンタリーを撮影し公開に力を発揮してくれた人たち、彼らのひたむきな思いを受け継いでいかなくっちゃな。

取り囲んで連行しようとした人たちも、それを傍観しあるいは暗黙に声援した人たちには、
「論理なんて要らないんだ!」彼女の言葉。

そういう恐ろしい社会が始まってるってことを、みんなさっさと気付いてくれよ!
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迷っている!

2024-02-08 13:50:41 | 映画
ドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義 劇場拡大版」、見に行くかどうか、迷っている。

何故か?

だって遠いんだもん、映画館。

車で片道1時間半、上映は朝一と夜の部。今の暮らし方じゃ朝の回は無理、じゃ、夜9時過ぎ、国道を運転して帰るのか?
乗らんなぁ、気持ち。
高齢者、夜目の低下にご用心!

一緒に行くって言ってた神さんも、東京で見たから止め、ってことになって、なおのこと、萎えた。往復100キロを一人で、それ、ガソリンの無駄使いだろ。列車で行く?時間の無駄使いだろ。

映画は必見の内容なんだ。
ヤジ過剰警備をめぐる問題を鋭く追ったものだ。安部元首相の街頭演説の際に一言、二言、生声でヤジ飛ばした人、小さなプラカード掲げようとした人など数人が、あっという間に警察官に取り囲まれ遠くまで連れ去られた、拉致された?って異常な事態とその後の裁判の経過などを丁寧に追ったドキュメンタリーだ。



街頭演説だぜ。たかだか数人だぜ。生声とプラカードだぜ。そんなのヤジって言えるかって、以前に、その程度のヤジを嫌がる人間は政治家なんてするな!ってことだろう。ほら、安部だって国会審議の最中ヤジってたじゃないか。政治にヤジはつきもの。
首相のお言葉は静粛に拝聴し、賛同の拍手のみが許されるって、恐ろしいぃぃぃ!おらそんな社会嫌んだぁぁぁ!支持者のみの屋内集会とかじゃないから、何度も言うが、街頭演説だから。



日本の民主主義はこんなに危い地点に行きついちまってるってこと。それを事実を追いながら問いかけてくれている。こりゃ見ないわけにゃいかんだろ。作った人たちや上映してくれる映画館を応援しなきゃダメだろ。



ただなぁ、

事件の内容はあらまし知っているし、監督の山崎裕侍さんの詳しいお話しも日刊ゲンダイの動画で聞いてるしねぇ、あと必見の理由としては、さらに詳しい裁判経過等の現状と、映像のインパクトなんだ。
これは確かに、大きい。連れ出された女性がその後執拗に婦人警官に付きまとわれた映像他、衝撃的なシーンがたくさん提示されるに違いない。警察の側のバカげた主張はともかく、過剰警備の指示がどのように下って来たのかとか、裁判所はどのように判断したのかとか、うーん、知っておきたいことは山ほどあるなぁ。

だから、悩む。

前回見逃した『NO 選挙 NO LIFE』の時は降り出した雪に怖気づいて取りやめたが、今回はここ数日雪降りの予報は出ていない。台本書きも一段落ついたことだし、無精がらずに行ってこい!って、声が重い腰を上げさせてくれるかどうか?

うーん、悩むなぁ!
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偏屈ジジイに未来はあるか?『オットーという男』

2023-11-19 12:47:28 | 映画
うおー、なかなかの偏屈ジジイだぜ、トム・ハンクス!あっ、ネタバレありなんで注意!
世の中のあれもこれもが気に入らない。ロープをフィート単位で売らないDIY店も、集合住宅の隣人たちのルール違反も、勝手にしっこする犬にも、理解しがたい隣人のランニング習慣とかにも、退職を祝った振りで喜ぶ会社の同僚たちの善意を装った悪意にも、なんもかも腹が立って仕方ない。
世間の変貌に取り残され、超最愛の妻に先立たれて、もう死ぬっきゃないぜ。首吊り用にロープも買ったしな。次々と邪魔が入るもいざ乗っていた机を蹴せばせばロープは首に食い込んで自殺成功!と思ったら、天井からの吊り具が壊れて失敗。
飛び込み自殺は転落者に先を越され、排気ガス車内引き込んだがガレージのシャッターを激しく叩く音、ええい、お節介な隣人め。挙句はショットガンを喉に擬するも・・・あぁ、どれもこれも邪魔が入って上手く行かないもどかしさ。

なるほど、なるほど、世をはかなんだ遜ピン(米沢弁でへそ曲がりの意)ジジイが、様々周囲の善意に手を差し伸べられて、生き甲斐を取り戻すって、あるある、ストーリー。
ジイサンに次々現れるお節介、その一番はとろい男と妊娠中の妻と子どもたち。メキシコ人だってとこがみそだな。白人アメリカンの他人行儀とはさらさら無縁、好意の押し売り、お願い連発でずんずんジイサンの懐に飛び込んで来る。無類の人懐こさ、これって、メキシコ人特有なのか?なんとなく納得しちまうけど。
特別支援学級の教師をしていた亡き妻の教え子、トランス男性の若者も彼の元に飛び込んで来る。性別変更を理解しない親から逃れて。
今は肢体不自由になって座ったきりの生活を送る古くからの友人とその妻、アフリカンアメリカン、からも頼られる。さらには、薄汚い野良猫までジジイに懐いてきて。
ここまで親しまれ、信頼されたら、さすがの偏屈・頑固も溶けて行こうってもんじゃないか。
この心が通い合って行くエピソードの数々と、妻との思い出の数々がよく出来ていて、泣かせられるんだぜ。10分に一度?
Netflixドラマの手に汗握る快感とは別にこういうしっとりほんのりの映画もいいなぁ、なんて、月並みの感想寄せて終わるわけにゃいかんよ、同じ偏屈ジジイの身としては。
あれっ、ジジイの助っ人ってみんな弱者じゃねぇ!メキシコ移民にトランス男性、身体障碍者、貧乏な高齢のアフリカンアメリカン、それに捨て猫。これって意味深だよな。
ほら、クリント・イーストウッドの『グラントリノ』も世捨て人の退役軍人を社会に引き出すきっかけになったのは、ベトナムから逃れたモン族の移民少年だった。
つまりは、弾き出された者は社会的弱者とこそ、繋がり合えるって考え方だよな。お互いにこの世からの疎外者、その苦しみを知る者同士にこそ連帯の可能性があるってことだ。
そうであって欲しい、虐げられ続けるなんてたまらない。互いに手を取り合い、助け合って一歩を踏み出したい、そこが、見る人たちの心に響く部分なのだろう。
だがなぁ、現実世界のひねくれ者としちゃ、世の中、そうは上手くいかないぜ、弱者同士の足の引っ張り合いから、果ては面と向かって殴り合いまでしてるじゃないか、生活保護者や難民に対するヘイトのひどさなんか見ろよ。罵倒する側だって決してゆとりある人々じゃないはずなんだぜ。
って、映画への異議申し立てをするなんてのは、筋違いなんであって、物語とか映画ってものは、まさしく夢を見させてくれればいいのさ。同情、共感の涙を流させてくれればいいんだ。それが物語の役割ってもんなんだ。
心根ねじ曲がったジジイの一人として、あぁ、やっぱり人には親切にしんなねなぁ、ってその時だけでも素直な気持ちを抱かせてもらえたんだ、『オットーという男』に感謝して余韻に浸ろう。


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あんたならどう?突きつけられる問い!映画『福田村事件』

2023-10-03 09:25:32 | 映画
役者が素晴らしい、とか、セリフが刺さる、とか、登場人物やその設定が多彩でしかも無駄がない、とか、台本書きの隅っこにいる俺、ダメだなぁ、ってやり切れない劣等感に苛まれたけど。
ずっと考え続けてたのは、登場する人物のうち、俺なら誰だろ?って問いだった。
虐殺される薬売りの行商?これはないだろう、非差別民の立場にゃないし、今から旅暮らしはない。
じゃ、南葛飾署に連行されて斬首される社会主義者か?最後の時に「社会主義革命万歳」って叫んで死ねるか?無理だ。
殺気立つ自警団と行商人たちの間に割って入った朝鮮から出戻りのインテリか?最後の最後に勇気を振り絞る、あのぎりぎりの決断をできるかどうか?
警察の沙汰を待つよう必死に説得したデモクラシー信奉者の村長か?
惨劇を止められぬまま新聞記者に書かないでくれと懇願する姿、たとえ自分は暴挙に手を貸さなかったとは言え、先々そこに生きねばならぬ村社会の惨たらしさを示していたなぁ。
あるいは村の半端者船頭の倉蔵か?村からはみ出している分、行商人たちの側に立つことができた。俺の場合、除け者にゃなれる、ってか、すでに根無し草だが、そのフリーランスの強みで押し寄せる暴徒の前に立つ、なんてできっこないさ。
「朝鮮人なら殺してもいいんか!」と叫んで真っ先に斧の一撃を受けるリーダーの新助なんかにゃ足元に及ばぬし。
事実を書くことを貫こうとする女性記者?そうありたいと心から願うが、きっと、すぐ妥協してしまうだろう。
と、登場人物を一渡り見回して来て、暗い直感!やり切れぬ敗北感!
自警団がいるじゃないか?在郷軍人がいるじゃないか?
絶対に、彼らのように噂に駆られ盲目的に残虐行為に走りたくはない!それだけはしたくない!
でも、俺の可能性ったら、自警団の尻馬なんじゃないか?
フェイクニュースを信じ、身の危険に過度に反応し、力ある者に付和雷同し、ずるずると無法な行為に流されて行く、そんな生き様が俺のような気がする。
嫌だ、そんな人間にはなりたくない!
と、思いつつも残虐行為に加担して行ったのが村人たちだった。
あんな悲惨で冷酷な犯罪はこの先起こるもんじゃない、なんて、考えるとしたら、そりゃお気楽ってもんだぜ。
見てみろよ、今の世の中を。
反日とか非国民って言葉はじわじわと蘇って来てるだろ。朝鮮や中国、あるいは少数民族、外国人移住者、難民の人々へのあからさまな差別はますます強くなりつつある。大震災時の虐殺の歴史まで、ないことにされようとしている、都知事まで加担して。
真実を伝えるべきメディアはどうだ?
「私たち新聞は何のために存在しているのですか。読者を喜ばせるためですか。それだけですか。権力の言うことはすべて正しいのですか。」
女性記者の突きつける問いに面と向かって応えられるメディアはどれだけいるだろう。政府広報と化したNHKはじめ、政府発表垂れ流しの民放、批判精神欠如した大手紙の記者たちは。
誰もが、突きつけられているんだ、あんたならどうする?
あんたは虐殺に手を貸さないと断言できるのか?迫害者の前に立ちはだかれるのか?

行く先も見失い川の流れのままに漂って行く二人のようになるのか
そんなぎりぎり切羽詰まった窮状に追い込まれないことが、何よりなのだが。
それには、・・・・
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録画テレビも良いもんだ!

2023-02-16 09:19:16 | 映画
ネトフリドラマもちょいマンネリだよなぁ。いや、良い作品に当たりゃ、そりゃ夢中、でも、シリーズ終われば、次がなかなかなぁ、難題なんだぜ。岩山で宝石の原石探し!?里山でマツタケ探し!それほどじゃないけど、まっ、1日は歩き回って棒に振る。うーん、これ!っての、ないなぁ。
そうだ、ネトフリ夢中の間に録っておいた録画番組見りゃいいんじゃねえか。せっかく、チューナー付きのテレビ入れて、専用のHDDも備えたんだし、ちょこちょこと録画してため込んである番組見りゃいいんだよ、もったいないじゃないか。
専用の録画装置入れたかって言うと、夫婦二人で見るものと、俺だけで見るものと違うからだ。おっと、一人でこっそりAVか?それはないね、お生憎様。
夫婦一緒だと、「グレーテルのかまど」とか「晴れときどきファーム」とか「ポツンと一軒家」とか。あと、「報道特集」なんて、まっ、文科省選定お墨付きって番組。あっ、「報道特集」は政府に睨まれてるか。
一方、理屈っぽくて面倒臭いものとか、暴力的だったり、戦争にかかわるもの、下品?なものとかは俺専用。えっ?下品?何なに?
なぁに、「ねほりん、ぱほりん」のことさ。

神さん、世の中の裏側情報とか、あの豚さん仕掛け、あるいはyouと山里が嫌いなのか。凄くいい番組なのにな。昨夜も、K-POP練習生だった人の経験談とても興味深かった。いつもながら、涙ありの感動シーンもあったしな。
面倒なのとしちゃ「映像の世紀バタフライエフェクト」とか

「世界サブカルチャー史・欲望の系譜」

なんてのもお一人様視聴ってことになる。
昨夜は「映像の世紀バタフライエフェクト「ブルース・リー 友よ 水になれ」を見た。いやぁ、圧倒されたなぁ。ブルース・リーの生きざまにも、彼が残した影響の凄まじさにも!
ボスニア・ヘルツェゴビナでは、最近民族和解の象徴として、記念碑を建てることになって、誰の像?ってアンケート取ったら、なんと、ブルース・リー!彼の黄金像が建てられたんだ。さらに、香港の民主化運動のスローガンには彼の言葉「水になれ 友よ」が広く行き渡っていたってことなんだ。全然知らなかったぜ。
番組は、ブルース・リーの不屈の半生と、わずか30数年で亡くなってしまったが、世界的な成功を勝ち得た歩みとともに、彼がもたらしたインパクトの偉大さを抒情豊かに描き切っていた。素晴らしい番組だった。
映画やドラマもいいけど、テレビ番組も悪くない。
よしっ、これからはローテーションで行こう。
ドラマシーズン見終わったら、その間録りためたビデオを見る。
うん、豊かだぜぇ!
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