秋の風物詩、柿すだれ、数珠つなぎの黄色い柿が何連もつらなって、淡い日差しにやわらかく輝いている、あぁ、この柿たちがとろりと甘い干し柿になって取り込まれれば、冬の到来だ。
それにしても、美しい!って、全然美しくないから!
何だよ、このばらばらの色付きは、すでに茶褐色に変色し食べごろを迎えつつあるものから、さっき皮剥いて吊るしたものまで、てんでんばらばら。
長さもバラバラ!せめて、色付きの順にグラデーションに吊るすとかできんのか!
できん!無理!
収穫始めたのが、10月半ば、週一でぽつりぽつりと実を取り込んで来て、11月半ばに近くになって、やっとこすべて取り終えたんだ。
毎回15キロ程度、収穫するたんび、焼酎に浸して袋詰めして渋を抜くさわし柿に半分、干し柿に半分と、繰り返してきたのが、この見るも無残な?干し柿風景。
見てくれなんてかまっちゃおれんさ。
昨夜も夜なべ仕事で、皮むき作業、10個つなぎ4連を仕上げて吊るした。
もう、竿もいっぱい一杯、完成間近品は軒下の奥に移動させて、新たに剥いたもを前に出さなくっちゃ。
やれやれ、まだコンテナ2箱も残ってんだぜ!
まさか、こんなに実が着くなんて思いもしなかった。これなら、もっとずばずば摘果しときゃ大きい実になったのに、って、今さら遅いぜ。
それにしても、柿の実って、色着きつつ肥大化していくものなんだ。
成長とともにある成熟!
いいなぁ、人間もこうありたい。
せっかく吊るした柿たち、カビなんて付けないように、心配りで干し柿にしなくっちゃな。
なんせ、ここいら、秋は朝霧のシーズンなんでね。