ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

菜の花座定期公演『お勝手の姫』終わった!

2012-07-09 23:15:48 | 地域文化
 終わったな、公演『お勝手の姫』。まずは無難に終われて良かった。

 今回も客演をお迎えした。その責任ってあるものね、わざわざこっちの舞台に乗り込んでくれて、気詰まりな中稽古に励んでくれて、それで失敗したら、本当に申し訳ないもの。まっ、なんとか客演の春川さんへの義務は果たせた。

 今回のお芝居でどこまで笑いを取れるか、どこまでジーンとさせられるか、も一つ自信がなかった。僕はもちろん、この脚本の台詞のやりとりや登場人物や舞台設定が面白かったから取り上げたわけだけど、果たして川西の、それも菜の花座の常連の人たちにどれだけ共感してもらえるか、とっても心配だった。なんせ、超えてる「女」だからね。思いがけない設定だからね。

 でも、そんなこと杞憂だったみたいだ。お客さん大いに笑ってくれたし、緊迫感のあるシーンでは食い入るように見てくれていた。役者のガンバリに感謝しよう。本番になって見違えるようにテンポのある気持ちのこもった会話を作り上げてくれた。みんな上手くなったよなぁ、やっぱり、苦しさを乗り越えるのが成長への近道なんだってことを思いつつ見ていた。

 客演の効果ってのは間違いなくある。常に他人の目を稽古の中で意識せざるを得ないわけだから、辛いことだが気持ちはきりっとするよな。これで2回続けて力ある客演をお招きした。こうやって役者を融通しあうってこともお互いの切磋琢磨の機会としてとても有効だと思う。これからも時折は客演を試みることにしよう。

 さて、今回一番感じていたのは、「客、少ねぇなぁぁぁぁ!」ってことだった。予想したどおり、ぴったんこ120人だった。もっと見てもらえれば、結構楽しい時間過ごしてもらえるんだけどなぁ、と思い思いビデオを回していた。これほどの時間と労力を掛けて、120人、うーん!辛い!!

 誰だって忙しい。趣味も興味も多彩な人たちをどうやったら菜の花座の舞台に引き寄せられるか。営業も大切だけど、結局、もっと面白い芝居を作る!ってことに尽きる!って原点に戻って反省した。

 そう、見ていて、ああ、ここんとこもっとこんな風にしたら良かった、とか、ここの台詞は言い方違うよな、とか装置の扱い上手くなかったとか、場転もっと早くしなくちゃとか、反省しきりだった。うん、やっぱり僕の姿勢が甘かったってことだ。脚本のおもしろさを引き出すために、もっともっと熱中しなくちゃいけなかった。もっともっと考えなくちゃならなかった。

 これから2年、ここが菜の花座の勝負の時だ。僕もおそらく最後の挑戦の機会になることだろう。幸い、熱心な若手が集まってきつつある。前回同様、打ち上げには関わった者全員が参加してくれた。これまでの寄せ集めと違う。みんな芝居が好きで集まって来ている。みんな菜の花座でやることに期待して顔を出してくれている。

 そんな多くの人たちの気持ちに答えられるか?成功できるかどうかはわからない。せめて、本気でぶつかるってことくらいは意地を張り通したいと思った。


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