ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

真冬のワークショップ、その①

2018-01-07 11:03:41 | 菜の花座

 真冬のワークショップ、ったって、雪の中走り回ったりしたわけじゃないぜ。耐寒訓練でもない。ごくごく真っ当な演劇ワークショップだ。この時期しか暇な時がないから、ってだけのこと。講師はかめおかゆみこさん、参加者は菜の花座と高校演劇部員、全部で25名。旧川西二中を改装した多目的施設アイパルで実施だ。

 長年のワークショップ受講体験から、この人!と目を付けてお願いしただけのことはある、中身の濃い、素晴らしい内容のワークショップだった。教えてもらったワークの一つ一つを忘れないために、やり方から留意点から逐一書き留めておきたいところだが、そいつぁ、このブログの守備範囲外だから、心に残ったいくつかを記しておこうか。

 まず、今回の講習で一番気に入ったのは、それぞれのワークの目的、意義をしっかり言葉で伝えながら進めてくれたこと。なんとなく楽しいからやるとか、こういう方法もあるんだぜ、みたいなワークのためのワークじゃなく、舞台に立つ役者に何が必要か、それを育てるためにはどんなワークがあるか、そこをきちっと押さえながらのワークショップだった。これは役に立つ。

 そこで教えてもらったのは、お互いに信頼する、とか、相手を体全体で感じる、とか、仲間の発想を学ぶ、とか、自分のくせから飛び出す、とか、全員で作り出すハーモニー、とか、感情の種は自分の中にある、それを膨らませることの大切とか、個々人の可能性は無限だ、・・・まだまだあるが、こう書きだすと、これまで僕が役者たちに言い続けてきたこと、要求しながらも、なかなか理解してもらえなかったものばかりだ。それを言葉で伝えるのではなく、具体的にワークとして学ぶ、その方法を示してもらったのが、何よりの収穫だった。

 これからもぜひ試して行きたいもの、幾つもあったが、一つだけ上げれば、「エモーショナルリプレイ」。三人に簡単な設定を与えて30秒ほどの短いシーンを作ってもらう。今回だと、舞台デビューするお笑い3人組、初舞台登場直前の袖でのやり取り、とか、ファミレスのアルバイト3人、客が立て込んできた時間帯とか、まず、3人が打ち合わせすることなく即興で短いやり取りを仕上げる。次に同じシーンをいろいろな感情でリプレイする。例えば、怒りであったり、笑いであったり、悲しみであったり、出来上がった3人の関係や基本のせりふはそのまま使って、お題の感情を込めて、シーンを再現するわけだ。

 これは、面白かった。大いに盛り上がった。それぞれが感情を込めることに必死になって、新しい表現を獲得できていた。これはお役立ちだ、絶対いい!菜の花座の役者たち、こっちがどんなに言っても一本調子のせりふ回しから抜け出せないことが多いから、この方法、稽古の行き詰まりの時やってみれば、別のセリフや身体の表現を見いだせるに違いない。いいことを教わった。

 もちろん、その前に、笑いや怒りや泣きなどの感情を生み出すレッスンもあった。7段階に分けて、感情を高めていき、マックスまでたどり着く、そこが大切。人には誰でも、すべての感情の種はある、それを育てていくことで、本当の感情の爆発にたどり着ける。これも時々やってみる価値ありだ。

 今回のワークショップ、菜の花座メンバーには役者としての自分を振り返る貴重な機会になったんじゃないか。さらに力量を高める足掛かりを掴めたな違いない。ここで学んだ具体的な方法をしっかり頭と心に刻んで、次は自分たちが地域の人たちをリードして行ってもらたい。そう、そこが一番の目的だったわけだから。

 

 

 

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