ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

最後の中ノ沢登山、登頂できず!

2022-07-16 18:09:24 | 地域文化
 このどしゃ降り、明日も朝から雨の予報、中ノ沢登山道の整備作業は中止だな、うん、中止でいいよ、中止になぁーれ!ほらほら、こんだけ降ったら沢は増水で危険、何度かある渡渉 も無理だぜ、朝一番、「残念ながら本日は、」って連絡くるさ。
 疲れ気味の今日この頃、弱気の尻込みに非情の天気好転!あーぁ。
 よっしゃ、気持ち切り替えて、最後のお役目、4度目の整備登山頑張っぺ!って意気込んで集合場所に出かけたら、
 なにぃぃぃ!下の取り付け道路の草刈り頼む、って!お、おい、俺のことわかってねえな。確かに一番の高齢者だが、気力、体力じゃそこらの若い衆、ったって50代、60代だけど、にゃ負けねえんだからな。親分=会長、代って、分かんねえんだな。
 いんや、登っからっと、老いの一徹?有無をも言わせず頑張ったら、そんじゃ、チェーンソーオイル背負って上がってくれ、だと。 
 おい!だから、お年寄りは大切に、の配慮要らねえから。
 聞けば、秋の中ノ沢登山行事そのものも今年で終わりにするってことだ。子どもたちの育成事業のつもりが、当の子どもたちの参加少なく、オッサンたちの年に一度の運動不足解消登山になっちまったからだと。スズメバチに刺されたらどうする?って母親の指摘に黙るしかなかったってよ。
 まっ、そういう時代になっちまったんだ。元気で良い子は山など登らずお家でゲーム!なっ、これだぜ。
 年寄りの冷や水と見做されつつの草刈り登山、くれぐれも不様な姿は見せられんぞ!ぜったい転んだり滑ったりは厳禁だって、必死で言い聞かせつつ歩いた。バランス感覚てやつがめっきりすり減ってからよ、大きな岩上る時とか、濡れた石踏む時とかは要注意なんだぜ。
 沢はたしかに水かさは増えていたが、渡渉も拒むってほどのことはない。うん、さすがにブナの樹林帯、保水力が半端ないんだな。あんなに降った雨もきっと地下の根圏に蓄えてくれてるだろう。林は切っちゃなんねえよ。
 今年は草刈り隊の他に倒木伐採の特別班2名が同行。ところどころ道を塞ぐ倒木を伐採排除しながら進む。
 さらに進めば、なんと、この山の神様とも言うべき桜の巨木が倒れて道を塞いでいる。

 いやぁ、雪多かったからなぁ!これも裁断して登山道から転げ落として、急がないと山頂までたどり着けないぜ、ってせっせと作業を始めたら、一服すんべ!って、もう休むのかよ。タバコ吸わねえし、水分補給のいらない俺としちゃ、休みたかないんだよな。ちゃっちか登っていきたいのにさ。
 沢筋から尾根にとりついてジグザグの急登、途中、見事なヤマアジサイの群落に見とれつつ、 
 登る。
 やれやれ、最後の水場、沢の最源流だ。ここがいつもの休憩場所。ここを過ぎるとさらに急坂30分で頂上に達する。ただ、道は草に覆われることもないので、草刈り機のエンジン止めてひたすら歩くだけ、登山だ、登山!なんだが、なんと!ここまでで終了!引き返すってお達しだ。
 なんて柔な奴らだ!休んでばっかいるから、時間足りなくなんだぜ。若いくせしやがって!俺一人ちょっくら登って来っからと単独行動、ダメだ、それこそ、年寄りがなに気張ってんだ!って後々の語り草になりかねない。それに、行って戻れば小一時間は遅れる。一人の身勝手でみんなを待たせておくわけにゃいかねえよな、っと心の中に鬱勃たるもの抑え込みつつ、一緒に下ることにした。
 疲労が足に来てんじゃないか?っと慎重に足を運んだが、膝が笑うなんてこともなく、滑ったり転んだりすることもなく、1.3キロ、32分下り切った。涼しかったせいか、消耗もまったくなし、まだまだやれるじゃないか、俺!なんて一人自惚れながら、軽トラ荷台に便乗させてもらって集合地点に戻った。
 うん、自信ついた、これなら来年も参加できるぜ、って、ああ、そうか、今年で終わりになるんだった。って、ことはこの山ともお別れだな。と、わっかたら、うーん、残念無念、登頂して有終の美を飾りたかったぜ。


 
 

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