ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

菜の花座『カフェバンバ』、サプライズでお待ちします。

2012-03-19 23:41:58 | 演劇
 ここに書いちゃっていいのかなぁ。

 そりゃだめだろう。サプライズのネタばらすってうまくないだろう。団員に恨まれるだろしなぁ。インパクトなくなるしなぁ。でも、言っちゃいたい。みんなに教えたぁぁぁぁい。で、誘惑に負けて書いてしまう。だめだなぁ!

 実はねぇぇぇ、フィナーレにダンス仕込んだんだよ。カーテンコールをダンスでやろうって趣向だ。曲は今回ミュージックエフェクトとして使うZazの一曲だ。この台本を書こうと思い立った時から、ダンスを入れたいって思っていた。できるなら、随所にダンス入れて洒落た音楽劇にできればもっといいとも思っていたんだけど、それはまあ、今の菜の花座の実力からして無理なので、せめて、カーテンコールで踊ろうってことにした。そう、『Zenmai』の時と同じパターンだ。振り付けも同じ鈴木涼子さん。違いは、若いもんばかりじゃなく、おっさんも爺さんも婆さんも踊るってことだ。そう、僕も踊る。

 稽古では人が集まるまでは、まずはダンスの稽古。稽古が終了すれば、納めにダンス、とみんななんとか恥をかかないように必死で取り組んでいる。時には芝居の稽古よりダンスにかける時間の方が長くなったりして、おいおい、いいのかこれで?なんて事態に立ち至っている。

 あまりにもダンスに熱中し過ぎで、芝居の方が疎かになって、これはうまくない、これお芝居なんだから、っと気持ちを引き締めるのだが、なんせ、僕自身がダンス好き、ついついダンスレッスンにのめり込んでしまう。今日だって、本番直前だっていうのに、五回は踊ったものね。その熱心さを芝居の方にも向けてほしいんだよ。

 でも、ダンスってやっぱり凄い。ステップ踏んで、体動かしていると不思議と和やかで高揚した気持ちになってくる。なんか一体感もそこはかとなく生まれてきたりした。うーーーーん、ダンスの力、音楽の魔力だね。

 年寄りと若者が、一緒に踊ってっるてのも、とってもいい。今回ダンスを入れたことで、練習は厳しいものになったけれど、メンバー同士のつながりは確実に深まったと思うな。

 残り五日間、ダンスもいいけど、芝居の方、もっともっともっともっと仕上げなくちゃね。

 

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『マドローム★紅ダリ』販売開始!「米織観光センター」です。

2012-03-17 20:08:23 | 地域文化
 『マドローム★紅ダリ』の販売が米織観光センターの地産館で始まった。
まずは、その様子を

Kaomise

 なかなかいいね。自分たちの製品が、商品となって小売店の店頭を飾る、悪くない。2年前、町のアンテナショップ「ダリ庵」にワッフル、ソイばぁを置いてもらっていたけど、あれはどちらかと言えば、こちらからお願いして実現した陳列だった。でも、今回は違う。観光センターの仕入れ担当の舟山さんから声を掛けていただいての店頭販売だ。やっぱり、米粉コンクール優秀賞は伊達じゃない。
 
 実は舟山さんも、高校生ってことが審査員にアピールしただけで、品物の質はたいしたものじゃないだろう、と踏んでいたんだそうだ。それが米沢で行われた「おきたま食の力」シンポジュームで『マドローム★紅ダリ』を買って帰って、これは行けるとすぐに電話をして下さったということだった。

 実習での生産だから、数は限られる。とは言え、常時販売ということなら、週に一度は出荷しないわけにいかないだろう。ということで、毎週末50個を納品するということになった。そして、とうとう品物が店頭に並んだということだ。

 仕入れ伝票も生徒が書き、納品。

Nouhin

 さらに売り場スペースに陳列も行って、

Chinretsu

 いよいよ販売開始、担当の舟山さんと山口さんそれと齋藤さんによろしくお願いをして、お店を後にした。

 しばらく行ったことのなかった米織観光センターだったが、従来の観光物産館のイメージとは大きく異なり、置賜地域の優れた食品、安全な食品を扱う高級自然食スーパーといった趣になっていた。お客さんも地元の人たちが絶えず訪れていて、ここなら『マドローム★紅ダリ』もっかり価値を見知ってもらえそうだと感じた。店内にはフェアトレードのチョコレートなんかもあって、生産者と消費者の新しい関係を仲介しようという舟山さんの意気込みが強く感じられた。なーに観光物産館だろ、って見くびってる人、ぜひ一度を足を運んでみてほしい。
 最後に記念写真。よろしくお願いします。

Kinenshashin




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どっちも追いこみ!「置農子どもミュージカル2012」&「菜の花座第25回公演」

2012-03-16 23:54:28 | 地域文化
 追いこみだ!菜の花座の『カフェバンバ』は25日、置農食育子どもミュージカル『アーダ・コーダと魔女ナンダ』はそれから四日後29日が初演だ。どちらも時間がない。なのにやるべきことは山積みだ。

 子どもミュージカルは、試験が終わってようやく今週から本格的な制作にかかった。年々装置もかぶり物も衣装もレベルアップして、装置は裏表のパネルが8枚、かぶり物も10数個、衣装など20点近くを作ることになっている。前年並みってことが我慢できない性格だからどうしても無理に無理を積み上げる形になってしまう。それでもなんとかやり遂げてきたってことは、毎年、毎年の積み上げが効果を発揮して、全体の技術的な質が向上しているってことだ。

 しかし、こんな無茶が押し通せるのも、高校生ならではだ。試験明けからは、連日朝9時から夕方6時までのフルタイム操業を続けている。せっかく休みになったって言うのに、毎日いつも通りの登下校、それでも文句を言わずに頑張っている。まずは基礎トレ1時間、その後役割に分かれて物作り、最後は全員が集まって歌の稽古、ざっとこんなハードなスケジュールで頑張っている。決して楽ではないが、29日の初演はなんとか間に合うことだろう。いや、当然、間に合わせなくちゃなんない。いざとなったら、夜だってあるし。

 一方の菜の花座だ。まず全員が集まった日が未だにない。昨日は最初の通し稽古ってことだったが、結局、夜勤やら残業やらで3名が欠席、出てきた役者も2人が体調不良ということで、通しどころか、部分稽古さえままならなかった。出てくるのが当たり前の高校演劇からはとても考えられない惨状だ。こんな調子でいくと、またまた台本は面白いけど、稽古不足!って評が投げつけられるかもな。どうすりゃいいの?

 こんなだらしない状況ではあるけれど、一人一人が多忙な実生活をやりくり算段して集まってくる、そのことの意義は忘れてはならないだろう。仕事を終えて、1日の疲れを自宅でやれやれと癒したい!そこを自分にむち打って稽古に集まってくる団員たち。その心意気を忘れてはならないだろう。アマチュア演劇は厳しい。十数人の人間が貴重な時間を振り向けつつ作る舞台は拙くとも輝いている。でも、それは観客にはわからない。見る側にとっては、舞台で演じられるものがすべてだ。セリフを噛めば、なんだだらしない。間延びしたなら、やれやれ稽古が足りないよ!こっちは金と時間を払ってんだから、とこうなる。この痛烈な目に晒されるからこそ、やり甲斐もある。そう、だから、やってやる!と、決意を固めつつ、明後日からは一週間すべて稽古日となる。さてさて、この追いこみ、どこまで効を奏することやら。



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拍手万雷!演歌ショー初日

2012-03-11 23:55:26 | 地域文化
 やっばり置農演劇部、本番に強い!

 どうなることかって心配はした。でも、きっと上手く乗り切ってくれるだろうとも楽観していた。やっぱりなぁ、本番は強いよ。前日稽古でほとんど真っ白だったセリフがなんとか形になってるもの。わすが40分ほどのリハーサルで、出はけもそつなくこなしたもの、昨日渡したMC原稿もほぼ自分のものにしてたもの、初めて踊る曲もまずは見破られなかったもの。

 新チームになって最初の演歌ショーのステージだった。それものっけからハイジアパークのホールで120人を越す観客を前にしてだ。今回は、例年と違い、2年生がきわめて少ない。主体となるのは1年生と言っても間違いでないくらいに手薄だ。ということは、従来の出し物を演じるにしても、ほとんどが初出演ということになる。大切な役やダンスも1年生を大抜擢した。しかも、この間卒業式や学年末テストでほとんど稽古できない有様でのこの公演だった。

 僕の目から見れば、まあなんとかすり抜けられたかってところだったが、お客さんには大いに喜んでもらえた。一つは、高校生の若さ、力を惜しまず精一杯演じきる、その熱気と汗に共感してもらえたこと。この点、この新チームは手抜きしたり、気を抜いたりしない。そこは何より大切なところだ。その誠実さで稽古と舞台を重ねれば、もっともっと上手になるに違いない。

 コントが馬鹿受けだったことも嬉しい限りだ。大幅にメンバーが替わった旧作も、要所を固めた2年生の進化もあって大いに観客を引きつけ続けていた。新作コント『狙いは婆さん』はもっと大当たりだった。2人の婆さん役者、大いに楽しんでもらえた。2人の持ち味がこの台本にぴったり合っていた。

 MCも今回は台本をしっかり準備した。単に曲の紹介だけでなく、演劇部の日常や内輪ネタなどを面白おかしく取り込みながら曲をつなぐように作った。進行役の生徒も堂々生き生き台本を生かし切って随所に笑いを引き出してくれた。MCでの笑いは場を和ませる。これも今回の大きな収穫だったと思う。

 そうそうもっと大きな喜び、それは着付けの先生が、わざわざ手伝いに駆けつけてくれたこと。お願いしたいのはやまやまだったけど、会場まで来てくださいとは言いかねていたのに、先生の方から電話をくださり、駆けつけていただけた。それも帯や半襟なんかいっぱい持って!お陰で、着付けの方は万全だった。今回初めて振り袖着た生徒も見事に決まっていた。

 震災で1年お預けになっていたこの公演、どうやら無事に済ますことができた。次は4月の末、新曲もしっかり仕込んでさらに充実の演歌ショーにしていこう。で、次は子どもミュージカル、3月29日が初演。実質10日間ですべてすべて仕上げなくてはならない。連日9時~18時で強行突破するしかない。まただ立ちもやってないし、ものもほとんど作ってない。って、歌だって上がってきていない。だからダンスも当然まだ。まだまだづくしのここから一気に初演まで、できるのか?本当に?

 できるさ、きっと!だって本番に強い置農演劇部だから。

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ダンスメンバーオーディション

2012-03-07 21:14:12 | 教育
 新メンバーになって最初の演歌ショー、いよいよ三日後だ。そう、なんと3/11!よりにもよって!

 この公演、実は昨年は3月12日に予定されていたものなんだ。当然、震災で中止。その後、そのとき見損ねたお年寄りが、何としても見たいとのことで、今回の公演となった。主催は南陽市中川地区公民館だ。

 演歌ショーも三年目を迎えて、そろそろリニューアルの時期だ。お年寄りは優しいから、同じ出し物でも喜んで拍手してくれる。でも、演じる立場としては、高校生だからってことでおまけしてもらいたくはない。あくまでショーとして楽しんでもらいたいし満足してほしい。

 まずは、出し物だ。コントに新作を一つ加えた。一気に2本とも新しくするってのはちょっと大変なので、まずは1本。『狙いは婆さん』という2人芝居だ。もちろん振り込め詐欺がテーマだ。銀行ATMのカード略取という最近の詐欺事例を題材に扱っている。えっ、それ町芸文祭で菜の花座がやったやつじゃないの?ばれたか!そう、その通り。あの時お借りしたシルバーカー、そうそう、婆ちゃんが散歩の時に使うやつ、途中疲れたら座れるように上が椅子になってるやつ、あれを無償で譲っていただけたので、そんなら置農でもレパートリーにしちゃえってことで、やることにした。婆さん上手いのいるからね。菜の花座で演じた顧問Nが私より上手い!とため息ついたくらいだもの。

 それだけじゃリニューアルって言えないから、新しい演歌舞踊とお祭りダンスも加える。ただし、こちらは4月から稽古するということで、講師の加藤マチャアキさんと藤柳美香次さんに振り付けを依頼中。なので今回は間に合わない。そこで、3/11でもあることだし、『漂流』から一曲入れて被災地への応援メッセージにすることにした。オープニングで漁師たちが歌い踊った「海:豊穣」だ。海が多くのものを奪ったとはいえ、やはり被災地の復興は海の豊かさ以外にないだろうから、その復活を祈り願って、「海:豊穣」にした。鎮魂の意味なら「詠唱」なんだけど、演歌ショーに組み込むには暗すぎるものね。

 さて、リニューアルの目玉はもう一つある。お祭りダンスのメイン「最上川舟歌」と「愛ダンス」のメンバーをオーデイションで選ぶことにした。「最上川舟歌」は昨年も男4人と女2人の選抜メンバーで踊っていたのだが、メンバーはすべて3年生だった。実力と学年が重なっていて、選ぶのにはまったく問題がなかった。男たちは身長、体つきも似通っていたし、女も小ぶりながら切れ味あるダンスを披露できる2人だった。

 ところが、今年はそうはいかない。2年生が4人(男3人女1人)と少ない上に、ここに来て1年女子のレベルアップが著しいからなのだ。曲調から言えば、男中心でいきたいのだが、すんなり選抜できる実力には遠い。そんな部内事情とともに、演歌ショーといえども、常に上の仕上がりを目指していきたいとの思いも強くなっていた。これから何年も地域に愛してもらうためには、高校生だから!の域を超えなくてはならない。お金出しても見たい!そうなることが目標だ。

 これまではどちらかと言えば、部内の調和重視、3年生は下手でも仕方ねぇ!って我慢して出してきた。「最上川」以外はすべて全員出演でやってきた。ダンスの立ち位置もすべて任せていたから、3年生が前。定期公演も大会作品も子どもミュージカルも実力本位だから、まっ、演歌ショーくらいはいっか?って妥協の気持ち。でも、その調和優先のなーなーが、いつまでたってもダンスの質が上がらないという結果になってしまった。下手な上に気のない踊りを見せられたんじゃお客さんだってたまらんよ。ここは一つ、心を鬼にして、競争原理を持ち込もう。オーディションで落とされる部員たちの心の傷はこちらにもちくちくと刺さってくるはずだが、やはり上を志向するなら、実力主義は貫かなくちゃならない。

 ということで、今日はそのオーディションをおこなった。選抜メンバーで踊る2曲を全員で2回踊らせて、じっくりと見た。もっとも、以前から実力主義で行く!って予告してあったから、一ヶ月近い間オーディションをしてきたってことなんだけど。競争主義のプラス面が存分に現れた。全員、必死で踊っていた。二ヶ月前に比べたら、誰もが雲泥の差だ。良くなっている。ほとんどの部員がもう一息というところまできていた。

 でも、選ばねばならない。「最上川」に6人、「愛ダンス」に10人。結果は、やっはり、2年生が落ちた。精一杯頑張ってるってことがわかるだけにこちらもつらい。いや、当人のショックは全教科赤点以上かもしれない。でも、実力主義を表明した以上、評価軸にしたがって誠実に選ぶしかない。上級生だから、って入れたんじゃ、選考を目指して頑張ってきた1年生に申し開きができない。

 講評で一人一人に足りなかったところ、良かったところを丁寧に伝えた。それと今回のメンバーが1年間固定されるわけで゜無いことも念押しした。実力差はほんのわずか、これからの精進しだいでメンバーはころころ替わるってことを強調した。誰もが自分の伸びしろを信じて、常に全力で踊りきってほしい。誰一人として諦めることなく、上手くなろうと前を向いていてほしい。ダンスの楽しさはみんなが手に入れた。もっと踊れるようになれば、もっともっと楽しくなる。自信にもつながる。そんな切磋琢磨を2曲のダンスメンバー選抜に託していきたい。

 

 

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