ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

1回公演の効用

2012-03-26 21:39:35 | 地域文化
 この数年、菜の花座は昼と夜の2回公演で通してきた。少しでも多くの人にみてもらうため、役者の舞台経験を増やすため、に無理を承知で押し通してきた。そう、無理!たくさんの無理がある。まず、金がかかる。役者の負担が大きい。打ち上げが後日になる。撤収が深夜に及ぶ、などずいぶん大変な思いをして意地を張り通してきた。だが、今回は昼の部一回に戻した。

 理由の一番は、2回やってもそれほど観客が増加しなかったこと。特に夜の部は入りが寂しく、まばらな客席を前にした上演では役者のテンションも下がって、結局舞台の質を保てなくなったからだ。夜遅くなれば、翌日の仕事にも差し支える、この点でもメンバーの士気は低下した。もちろん、費用の割増分も痛い。そんなこんなで、今回は昼一本にしぼることにした。

 たった一回しか上演できない物足りなさはあるものの、客席の埋まり具合も上昇し、終演後もゆとりを持って片づけに取り組むことができた。これまでの大騒ぎの撤収とは大違い、和やかな笑いの中で作業を終了できた。そして、何よりの効果は、その日のうちに打ち上げができたことだった。

 お陰で、関係者全員、さらにはほぼ無関係の置農演劇部OBまではまって長時間舞台や演劇の話題で盛り上がり、久しぶりに美味しい酒を飲むことができた。団員たちの評価もほぼ完璧に一回公演歓迎だった。

 理想としては、土曜の夜に一度、日曜の昼に一回の2回公演ってことなんだろが、今時土日がきっかり休めるのなんて、公務員か大企業の社員くらいしかないから、菜の花座ではとても無理。ここ当分はこの形を続けるしかないだろう。さらにさらに観客動員を膨らませて、700の客席の7,8割が埋まるような劇団になることだろう。

 さて、今回は、私も舞台に出ていたので、舞台の写真を撮るのが大変だった。出番を済ませては客席に戻ってシャッターを押し、出番が近付くと袖に戻って準備する、なんてこ忙しいことを繰り返してどうやら撮影を済ませた。そのうちから何枚か紹介しよう。



 
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朝からオムレツ焼いて:『カフェバンバ』

2012-03-26 00:02:41 | 地域文化
 菜の花座第25回公演『カフェバンバ』、終わった!うーん、間違いなく!(びっくり)マークだよ。

 公演の朝にオムレット焼くって!なんちゅう経験だ!それも3つも!使った卵はなんと10個!(そのうち最低5個は、ゲネと本番で食べさせられたんだけど。)

 それが終わって今度は早朝からパンフレットの印刷。プラザに着いたら、音響担当が手配違いで、まだ自宅ぅぅぅぅ!

 なんなんだぁ?このしっちゃかめっちゃかは!

 こう書けば、このはちゃめちゃの1日のユニークさが少しは感じてもらえるだろう。

 これまでも、危機一髪は何度もくぐり抜けてきたけど、今回は中でも格別だった。まずは役者にセリフが入らなかった。前日のゲネは通しどころか、立ち稽古、本読み状態?衣装も決定したのは数日前、おまけにやたら消えものが多くて、そちらの準備もまま成らず、しかも、これまたやたらと出はけが多く、段取り覚えるのも一苦労。

 やっば、冬場の稽古ってのは、無理、無理、無ーーーーーーー理!

 でも、そこは菜の花座、今回も奇跡で見事に乗り切ることができた。もちろん、手直しすべきところはまたまだぞろぞろだったんだけど、何とかかんとか、見てもらえる舞台になった。

 今回も幾つか新しい取り組みをした。その一つは客演にベテランのF氏をお招きしたこと。菜の花座の団員が多忙を理由に休みがちな中、連日早くから稽古に顔を出し、セリフもいの一番に入れて、ご自分のシーンを着実に磨き上げて行った。その舞台に対する誠実な姿勢が、どれだけ怠慢な団員たちの尻を叩いたか、知れない。本番でも、菜の花座としては久しぶりに演技途中で拍手が起きるという熱演をみせてくれた。

 もう一つの試みは、ダンス。カーテンコールをダンスで締めくくる、全員が楽しく踊って幕を閉める、そんな温かいエンディングにしたいと思った。だが、これがなかなかのくせ者だった。ダンスに手を焼いたってことじゃくなく、団員全員がやたらダンスに熱中して芝居の稽古が疎かになってしまったからだ。一時は、もうダンスは止め!って自分の思いつきを呪ったこともあったほどだ。でも、終わってみれば、やっぱりいい雰囲気で舞台を終えることができた。

 今回の公演にはその他にも、置農演劇部の若手が入団してくれたことや、若手が指示待ちでなく、それぞれの部面で役割を果たしてくれたことなど収穫は大きかった。終了後の打ち上げには、キャスト・スタッフ全員、それに振り付けの先生まで参加してくれて大いに盛り上がった。これも、和気藹々とした稽古が続けられた証だな。

 さて、観客の反応は、まずは、「面白かった!」ということのようだ。婆ちゃんの元気という、地域の課題を描いたことも共感をもって受け止められたようだ。笑ってホロリの菜の花座オリジナルが提供できた。惜しむらくは、観客がもう一つ伸びなかったことかな。これまでよりは多くの人たちが来てくれたものの、大台の300にはやっぱり達しなかった。うーん、もっともっと多くの人たちにみてほしかった。

 ほんじゃ、やっちゃおう、もう一回!ということで、『カフェバンバ』再演決まりました。時期は8月か11月、今回見た人たちはもう一回、さらに口コミで広げてもらって、じゃんじゃか来てもらって、大台突破を実現するぞ。

 と、宣言してしてしまった、いやぁぁぁぁ、困った!今年はこれまで以上に忙しくなるに違いなかったんだ。ああ、思いつきで口を滑らせるこの悪癖!これが命取りなんだよ。

 


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