ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

公演作品名『フェイクVsフェイク』!

2022-09-15 09:54:27 | 菜の花座
書けた!2本立て公演の2本目『偽造不倫』。
1本目は『年寄りに告ぐ』でこちらはフェイクニュースに操られる老人たちを描いた。2本目はフェイクニュースを次々作り出す輩どもの話しだ。
つまり、フェイクの表と裏の競作ってことだ。
なんで、タイトルは『フェイクVSフェイク』
『偽造不倫』は探偵もの。不倫調査を依頼された探偵社の所員3人の物語だ。調査費、謝礼は存分に、との提案に大張り切り。張り込み、尾行と苦心を重ねるが、結果は白。経営的にとこと行き詰っていた探偵事務所としては、何としてもこの仕事をやり遂げたい。やらせ不倫を仕掛けたりもするが、これまた不発。ついには、フェイクの情報を浴びせかけることで、依頼者の離婚訴訟を有利に運ぶことを決意する。が、・・・
って、まぁ、分かり易い流れだな。
目標は50分完結!あまり手の込んだ仕掛けは組み込めない。ストーリーは単純に、笑いは探偵3人の行動ややり取りで取ることにした。べたなネタもためらわず仕込んだ。
原案も構成もすでに出来ていたが、書き始めから1週間で幕が下りるまでを書ききった。えっ、そんなにスムースに行っていいの?と、見直し点検してみたが、意外とそつのない作品に仕上がっていた。
良かった!これで今日から稽古が始められる。すでに締め切りは破っているが、最悪、本番の2か月前の約束、勝手に自分でそう設定しているだけだが、は守れた。
どちらの作品も字数で15,000文字、ページ数では28ページ。うーん、こりゃ1時間もの2本になっちまったぞ。軽い作品で2本立て、の目論見は早くもなし崩しになっちまった。
5人と4人の二つのチームに別々の演出が付く。まさに競作だ。少人数で1時間もの、一人一人の受け持ち分がずいぶん大きくなった。覚えるセリフ量もいつもより多いかもしれない。苦労掛けるねぇ。
その分、装置や道具は極力簡素を心がけた。ただし、ダンスは、やっぱり欠かせない。以前、稽古したことのある曲をカーテンコールで踊るとして、ダンス得意な二人には新曲を踊ってもらうことにした。ダンスで幕が上がり、ダンスで閉じる、これでなくちゃね、菜の花座は。
さっ、も一度チェックをして、いよいよ印刷に掛かるぜ。

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いい苗作るぞ!

2022-09-14 11:41:14 | 畑仕事
なんだって作物は苗次第!いじけた苗から豊作は望めない。
まぁここいら、人間とは違うところだな。幼児期恵まれてたからって、その後の人生、成功するとは限らない。そりゃそうだ、生育期間が長いからな、タマネギや多くの作物の1年勝負とは違うさ、これ当然、これでいい。
中でタマネギは、苗でその後が決まる!ってくらいに苗の仕上がりが大切だ。10月初旬の植え付け時までに、鉛筆の太さになってないとまぁ、良くてピンポン玉かゴルフボール、丸ごとシチュー、の材料にしか育たない。
いや、生育不良のちび苗だと、雪に埋もれている間に消えてしまう。だからさ、苗作りは大事なんだよ。
今年はさぁ、苗床も、害虫でないように、堆肥が土に馴染むように、早い時期から準備したし、種まきも几帳面に一粒一粒、祈りを込めて播いた。
ネコが入り込んでうんち場にしないように防虫ネットも掛けた。
もちろん、天気予報もブレインに引き込んだからさ、雨降りも数日続き、おぉ、いいぞ、きれいに発芽だぜぇ。
タマネギも元気に育ってるんだが、雑草だって負けちゃいない。俺たちの住処に入り込んで来やがって、と、大いにのさばり始めている。

スベリヒユたち、このまんまやりたい放題させたら、タマネギ萎縮するに決まってる。ここは、早目にタマネギ救助と行こう。
いやぁ、細かい仕事だぜぇ!雑草の芽、1本1本抜くんだからな。苗の合い間が狭いから、中に入って作業するってわけにいかないのさ。苗圃場の横から、体乗り出し、腕を伸ばしてむしる。真ん中あたりだとぎりぎり腕の長さ、その時は、片手を苗列の間について、身を乗り出す、まぁ、ほんと厄介な仕事だぜ。
でも、こんな根気大事の作業でも、ええい、やってられっか!って投げ出さなくなったのは、年取ったせいかもしれないな。人生、のんびり行こうぜ!
片側から取り終えて、反対側も済ませ、ふー、まるまる1時間!大したことないか。きれいになった苗床見ると報われるねぇ。
いつまでも防虫ネットじゃ暑苦しいから、取り去って、キラキラテープで動物除けだ。
周囲の草むしられて、タマネギの根も傷んでるだろうから、たっぷり水をやって、除草終了だ。
この先、間引きもさんなねし、草取りも多分あと1、2回は必要だ。天気もずっと晴れ続きってことだから、朝夕は水やりもしてやっかな。
何としても、今年はいい苗育てたいからさ。
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日本で作れない政治ドラマを作るには?

2022-09-13 13:20:09 | 世の中へ
ずばり政治を描いたデンマークドラマ『Borgen』については昨日書いた。今日はその続きだ。
日本じゃ政治や政党、女性首相を主題にドラマ作ったって見る人いないよなぁ、だって、政治ってダサいもんだって感覚が行き渡ってるからね、って内容だった。
その続きに、政治嫌悪からの脱出のヒントとして、岸本聡子杉並区長を上げようと思って、思いとどまった。そいつぁ、また一つ分の内容あるよいつか書かなくっちゃなって思ってね。
そのいつかが、早速来てしまった。
この行列、イベントや映画館の入場待ちじゃないぜ。なんと、杉並区議会を傍聴しようと訪れた人たちなんだ。
皆さんのお目当ては、岸本聡子新区長の施政方針演説を聞くことだって、おい、凄いことだと思わないか?傍聴席が足らず、80人近くの人が議場外のモニターで見守ったって、よほどの不祥事とか対立議案とかあれば別だが、区長の施政方針演説だぜ。
これほど多くの傍聴者に見つめられたら、議員たちだってシャキッとするよな。

後ろ姿に緊張感漂ってるじゃないか。
岸本聡子さんが選挙立候補を決めたのは日本に帰国したと同時、投票日のわずか2か月前だった。信じれるか?それまで準備を重ねていた市民グループの候補者募集に上手くマッチングして、そこから怒涛の市民選挙が盛り上がり、ついに現職を数十票上回って当選した。
その勢いがこの日の傍聴希望に繋がっているってことだ。
政治がダサいなんてそっぽ向く姿勢とは正反対だろ。みんなして議会での議論を楽しみに待ち受けている。
これだよ、政治=ダサい意識を吹き飛ばす鍵は。
魅力的なリーダーがいて、熱心な政治聴衆がいて、その間が議論を通した信頼でつながっている。
岸本区長の施政方針は難しいものじゃない。
「私が実現したいことは決してラディカルな大きな変革ではありません。地域経済を守り、働く人を守り、多くの区民を幸せにするための着実な取り組みを見出し、実行していくことです」(施政方針演説後のツイッターから)
中身からしたら、別にこれまでの政治家だって、口にしそうなありふれたものだ。でも、その一つ一つに繋がった顔があるということが大きいんだ。議論を戦わせ、互いに考えを深め、信頼のうちに政策をまとめて行く。取り決めた目標に向かって、選挙戦を共に全力で戦い、勝利を目指す。
そうやって全力集中の末に生まれた区長なのだ。利権で結ばれ、顔でつながるどぶ板政治家とは違う。
私が区長で、私が支持者なのだ。
そんな一体感が生まれれば、政治が詰まらないわけがない。政治や政治家がダサいわけがない。
政治を主権者、国民の手に取り戻すには、こんな新しい結びつきを各地で作り上げることしかないだろう。
岸本聡子区長はカッコいい!女性であることはここでは確かなアドバンテージだろう。これはまた、次の議論なんだけど。
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日本じゃ作れないドラマだなぁ、『Borgen』Netflix

2022-09-12 14:24:25 | 映画
『Borgen』見終わったから、も一度書く。
日本じゃ作れないドラマだよなぁ!
つくづく思うよ。

まず、政治が主題で政党が舞台って日本で見たいと思う人、少ないんじゃないか。政治?ダサって感じじゃない?特に若い人なんか見向きもしないさ。投票だって行かないほどだもの。なりたい職業ランキング、政治家、まず入りっこない。
政治はカッコ悪いもの、イケてないものの筆頭だろうからな、きっと。
ドラマ化するとしても悪徳の化身のような政治家に抗う記者とか若手企業人とかが主人公になるんだろう。
まして、政党活動なんて、ごみ溜めさながら鼻つまんで避けて通る代物だ。自民党がドラマになるか?立憲民主党が物語として語られるか?そんなものがドラマの舞台になるなんて、とてもじゃないが、及びもつかない。それが日本。
れいわ新選組はドラマの主人公になれそうだけど、それは先の話しだな。
『Borgen』が縁遠い理由、まだある。今時の政治課題がずばり主要題材になっていることだ。財政問題、環境問題、移民排斥問題、畜産問題、ソマリアへの軍派遣の問題だって出て来る。どれも、今まさに面と向かうべき重要課題だ。ドラマ内では、党内の政策課題として、あるいは対立政党との激しいやり取りとして、これらの問題が取り上げられている。
でも、日本じゃ、そんなこと真剣に考えている層なんて稀も稀、ごくごく少数派だろう。少しでも自分と距離があれば、関係ないし他人事、まして、ドラマでもかよ、いい加減してくれよ、面白くもないって、そっぽ向くに決まってる。
興味は恋愛、家庭、絆、正反対の冒険もの、それが身近で心に迫るドラマの中心なんだろ。
もろに政治討論のようなドラマに食らいついて行くような視聴者、日本じゃなかなか見つかりゃしないさ。
しかも、女性がリーダーって!あり得ねぇぇぇの一言。政党を率い、政党間の抗争をリードし、なおかつ、誠実に支持者との約束を守って行く、そんなの物語でだって、どっちらけ!ってもんだろな。政治って言ったらオッサンのもの。時代遅れのジジイの世界。
政治はつまらん、女に政治は無理、社会の課題は関係ない。
これだけそろえば、『Borgen』なんて見るはずねえさ。
で、日本はますます、世界の基準から置き去りにされることだな。
いいのかぁ、それで。
たまには、こんなお堅い?ドラマ見ながら、わぁぁぁ、日本とどんだけ違うの!ってびっくりするのも必要だと思うんだけどな。


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台本書けた!テーマはフェイク!

2022-09-11 10:39:58 | 菜の花座
遅れに遅れ、もがきにもがいた11月菜の花座公演の台本、やっとこさ、書けた。と言っても、2本のうちの1本のみ。
かなり苦しませてもらった。
中編2本で1公演、なんて生意気な真似するから、この苦しみだ。まっ、何事も経験だ、挑戦だと割り切って、あと1本を頑張ろう。
中途半端なんだよなぁ、中編って。50分を一応の目安にして書いたけど、あるいは1時間超えたかもしれない。それはいいとして、出演者がわずかに5人、しかも主力がシニア役者ってのはかなりの負担だった。
プロなら出ずっぱり、なんて気にもしないだろうが、素人、それも前期高齢者となるとそういかない。休憩ってわけじゃないが、出番のない時間、クールダウンタイムも作らなけりゃならない。せりふの量だって、配慮が必要だ。
こんな配役、何でしたんだ!老若、取り交ぜて2チームにすれば良かったのに、なんて後悔は無意味なこと、だってさぁ、完成した1本はケアハウスの話しなんだから。
若手を婆さん役に抜擢、なんてことも考えなかったわけじゃないが、それやると、ドタバタ喜劇の味わいが濃くなっちまう。いくら笑いが欲しいって言ったって、それは今回の芝居の本筋から脱線、ついには終点行き止まりになる。やはり、シニア役者で固めるしかなかった。
タイトルは『年寄りに告ぐ』。何を告げるのか?フェイクニュース!どんな?それは見てもらってのお楽しみだ。告げる媒体はスマホ、人生初めてスマホを
もった年寄りがいつの間にか、偽情報にはまって行く、って、ありそうで怖いだろ。
そう、今回公演のテーマはフェイクニュース。

1本は、引っ掛かり絡めとられて行く側の人たちの話し。もう1本は、そんな偽情報を生み出しているヤバイ連中の裏事情だ。つまり、フェイクニュースの裏表、どうだい、如何にも今に相応しいテーマだろ。
フェイクニュース、これ事によると、社会を世界を大きく狂わせかねない重大な課題だと思うぜ。だってそうだろ、ロシア国民の多くが、プーチンのデマ、ネオナチから同胞を救い出す戦いだって信じてるし、アメリカじゃ、共和党支持者のほとんど?が、トランプに煽られて大統領選挙に不正があって、バイデンの当選はインチキだって思い込んでる。これが世界の2大強国の実態なんだから、世界の破滅はフェイクから、って危機感は、みんなもっともっと持たなきゃいけないって思うんだよ。
とは言っても菜の花座、そんな主張を正面切ってぶつけるような野暮はしない。笑いの連打で大いに楽しんでもらう趣向だ。
と、これくらい書いておけば、宣伝には十分だろう。さて、2本目に掛かるとするか。
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