歴歩

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金海市長有面に青銅器時代支石墓をテーマにした支石墓公園が臨時オープン

2008年10月02日 | Weblog
 金海市(김해시)は来月、地域内長有面栗下宅地開発事業地区の入居を控えて、この地域一帯に1万6千余㎡規模の公園と330余㎡の展示館などをそろえた支石墓(고인돌、지석묘)公園を1日から臨時オープンして一般に開放することを発表した。
 今回オープンした支石墓公園は、2006年5月から12月間栗下(율하)地区に対する支石墓発掘調査で姿を表わした青銅器時代支石墓68基を復元したA地区公園と18基の支石墓を現場保存したB地区公園、支石墓の由来と現状などを紹介した支石墓展示館などから構成されている。
また支石墓模型展示館と伽耶時代の船着き場復元施設などが造成される村遺跡復元施設もこの公園に入ると市は付け加えた。
 特にこの公園は床石と支石、死体が安置される石棺など支石墓構造全体を見られるように断面を露出して復元したし円形と四角形など多様な形状の墓地施設を発掘調査当時の姿そのまま復元した点が特徴だと市は説明している。
 市関係者は「断面を露出させ、円形と四角形形状の墓地施設をそのまま復元した支石墓公園は我が国で初めて。これから3ヶ月間試験運営期間を経て、不備点を修復した後、来年1月に正式にオープンする方針」と話した。
 一方율하宅地開発事業地区では2006年発掘調査当時、伽耶文化成立の基盤になる紀元前3~5世紀青銅器時代の墓で内部に石刀、鏃、赤色磨研土器(붉은간토기) などの遺物が出土している。
[参考:10/1聯合ニュース]
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三次市・宮の本遺跡・宮の本第11号古墳見学会開催予定

2008年10月02日 | Weblog
《宮の本遺跡・宮の本第11号古墳見学会》
 三次市向江田町で宮の本遺跡及び宮の本第11号古墳の発掘調査を実施しています。宮の本遺跡では,古墳時代から,古代にかけての集落跡を調査しています。30軒以上の竪穴住居跡や掘立柱建物跡とともに,箱式石棺や石蓋土抗などが見つかっています。
 宮の本第11号古墳では,横穴式石室の中から耳環(耳飾り)が出土しています。
日 時: 平成20年10月5日(日) 午後1時30分~3時 (少雨決行)
雨天の場合は中止し,11月21日(土)に報告会をします。
場 所: 三次市向江田町字宮本 遺跡現地
主 催: 財団法人広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室
[参考: 財団法人広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室HP]

備考:
 本遺跡および宮の本第11号は三次市街から北東9kmの江の川支流馬洗川岸側の丘陵尾根上に所在する。昨年度に調査した第20~26号古墳より北に350kmほどのところになる。
 20~26号古墳は24号古墳(直径30mの円墳)を他の古墳(直径8~16mの円墳)が取り囲むように築かれていた。最初に24号古墳が4世紀末~5世紀初頭に、最後には唯一横穴石室をもつ26号古墳が6世紀に、そして他の古墳はその間に築かれたことがわかった。
 埋葬施設は箱式石棺をもつものが多く、長軸はいずれもほぼ東西方向を指し、頭位の東側にあるのが特徴。
[参考:「宮の本第20~26号古墳・遺跡見学会資料」(2007年10月20日)/(財)広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室]
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