文化庁は31日、奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末-8世紀初め)の石室から昨年2月に剥ぎ取った四神図「朱雀」」(縦約15cm、横約40cm)のはぎ取り部で、表面を覆った泥の裏側に羽の先端部とみられる赤色顔料や墨の線を確認したと発表した。「朱雀」は左羽の半分以上の下地の漆喰が欠け、既に失われたとされていたが、羽の先端部分の絵が泥に転写し残ったようだ。
左羽の先端に接していた泥の裏側に、長さ1・2cm、幅6mmにわたって鋭角上の図柄が描かれていた。風切羽(かざきりばね)の先端部分とみられる黒い輪郭線の内側に赤色顔料(縦5mm、横2mm)が塗られ、羽の一部と判明。泥の厚さはわずか1mm程度だったという。
文化庁は今後、泥をはがすかどうかなど保存方法を検討する。
現在、村内の修理施設で保存されており、2010年の公開が検討されている。
[参考:共同通信、産経新聞、朝日新聞]
左羽の先端に接していた泥の裏側に、長さ1・2cm、幅6mmにわたって鋭角上の図柄が描かれていた。風切羽(かざきりばね)の先端部分とみられる黒い輪郭線の内側に赤色顔料(縦5mm、横2mm)が塗られ、羽の一部と判明。泥の厚さはわずか1mm程度だったという。
文化庁は今後、泥をはがすかどうかなど保存方法を検討する。
現在、村内の修理施設で保存されており、2010年の公開が検討されている。
[参考:共同通信、産経新聞、朝日新聞]