歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

下呂市・下切遺跡 平安時代の竪穴住居跡10基を発見 

2008年10月15日 | Weblog
 岐阜県教育文化財団文化財保護センターは14日、下呂市金山町の下切遺跡で平安時代前期までとみられる竪穴住居跡14基を発見したと発表した。
 発見した住居跡14基のうち10基から、平安時代の特徴である高温で焼かれた須恵器と灰釉陶器の破片が見つかった。
 残り4基からは縄文土器の破片が見つかり、縄文時代の住居跡であった。
遺跡はこれまで縄文時代の「中切遺跡」としていたが、今回の発掘に合わせて改称した。
 遺跡近くには、文献から平安時代に高山と近畿を結ぶ東山道飛騨支路があったと推定され、その可能性が高まった。
 18日(土)午後1時半から、現地で市民向け説明会を開く。
[参考:中日新聞、(財)岐阜県教育文化財団文化財保護センター]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都・木津城山遺跡 弥生後期の台状墓出土

2008年10月15日 | Weblog
 府埋蔵文化財調査研究センターは14日、木津川市木津片山の木津城山遺跡で、弥生時代後期(1世紀前半)の台状墓3基と、副葬品の鉄鏃1点などが出土したことを発表した。
 台状墓は計14基の埋葬施設(墓穴)を備えており、遺跡の位置や出土品から、この一帯が当時の交通の要所だった可能性がある。3基の台状墓のうち、埋葬施設(長さ2・2~3・5m、幅0・6~1・5m)は、西側の2号墓で11基、中央部の1号墓で3基確認された。
 鉄鏃(長さ6・5cm、幅2・5cm)は、2号墓の埋葬施設から出土。1号墓でも、壺や瓶など数十点分の弥生土器の破片が出土した。
 埋葬施設には木棺が納められていたと推測しているが、すでに朽ちたとみられ、残っていなかった。
 また、東側の3号墓では、地面が削られたためか埋葬施設は確認できなかった。
発掘成果について、同センターは「弥生後期の墓が山上で見つかるのは府南部では珍しく、貴重品の鉄鏃が出土したことも、遺跡の性格を考える上で重要」としている。
現地説明会は16日午後2時から。
 日 時 平成20年10月16日(木)午後2時から
 場 所 京都府木津川市木津片山の発掘調査地
 小雨決行
[参考:10/15産経新聞、財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする