歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

バーミヤン遺跡・東大仏 釈迦仏を裏付ける供養品が見つかる

2008年10月19日 | Weblog
 18日までに、旧タリバン政権が破壊した東大仏(高さ38m)の右腕部分から6世紀ごろの大仏建立時に、供養品として埋葬された麻袋が見つかった。袋は泥で封印してあり、獅子と馬とみられる模様の刻印が残されていた。
 袋の中身は封印の綿密な調査を終えてから開封する予定。
 仏陀の伝記など仏伝によると獅子は釈迦を表し、馬は釈迦の誕生を象徴するとされ、釈迦仏と裏付けられた。
 7世紀にバーミヤンを訪れた中国の僧、玄奘三蔵は著書「大唐西域記」で東大仏を「釈迦仏」と記述した。
[共同通信、中日新聞]

バーミヤン大仏内に供養品 大仏が玄奘記述の「釈迦仏」裏付け(共同通信) - goo ニュース

大唐西域記
國大都城據崖跨谷,長六七里,北背高巖,有宿麥,少花果,宜畜牧,多羊馬。氣序寒烈,風俗剛,多衣皮褐,亦其所宜。
文字、風教,貨幣之用,同都貨邏國。語言少異,儀貌大同。淳信之心,特甚鄰國。
上自三寶,下至百神,莫不輸誠,竭心宗敬。商估往來者,天神現徵祥,示祟變,求福。伽藍數十所,僧徒數千人,宗學小乘說出世部。
王城東北山阿有立佛石像,高百四五十尺,金色晃曜,寶飾煥爛。(注:西大仏のこと)
東有伽藍,此國『先王之所』建也。伽藍東有鋀石釋迦佛立像,高百餘尺,分身別鑄,總合成立。(注:東大仏のこと)
城東二三里伽藍中有佛入涅槃臥像,長千餘尺。(略)
[参考:前出]
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矢板市・高原山黒曜石原産地遺跡群 本州最大級の尖頭器と石器数千点が出土

2008年10月19日 | Weblog
 矢板市教委は18日、同市などにまたがる高原山(1795m)の黒曜石原産地遺跡群の発掘調査で、後期旧石器時代(約1万7000年前)の本州最大級の約14cmの尖頭器(石ヤリ)など数千点の石器が見つかったと発表した。…
[参考:10/18読売新聞、矢板市定例記者発表石器文化研究会]

矢板市教委は今年2月22日に、本遺跡群から後期旧石器時代後半(推定1万8000~9000年前)の黒曜石の採掘坑跡が確認されたと発表していた。
黒曜石の採掘坑跡としては、長野県長和町の鷹山遺跡群の縄文時代後期(約1万年前)を抜き国内最古。
昨年9月に剣ケ峯(1540m)の山頂付近で、黒曜石の採掘坑を試掘した結果、黒曜石を槍先として加工した尖頭器(長さ約5cm)十数点が覆土の中から出土。
[参考:2/23 産経新聞]
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