歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

韓国・京畿金浦陽村で3世紀の墳丘墓22基を確認

2010年12月02日 | Weblog
 高麗文化財研究院は2日、京畿金浦陽村面の陽村宅地開発予定地で青銅器時代住居跡55基とともに、3世紀頃に造成された初期三国時代墳丘墓計22基を追加して確認したと発表した。
 このうち、埋葬主体部があるものが10基、墓周囲に周溝があるものが6基、埋葬主体部だけある土壙墓が4基であった。
 周溝は平面で概ね方形であり、丘陵頂上部に沿って築造されていた。
 埋葬主体部には大部分が木棺を使って死体を安置したとみられ、鉄器類と土器類、玉類を含んだ遺物が木棺内外から見つかった。特に2ヶ所で見つかった金箔を施した玉が目を引く。
 鉄器類は環頭大刀と槍、斧、鎌、刀子、矢尻などがあり、土器類は灰色あるいは灰青色を帯びた軟質が主流であった。
 こうした墳丘墓が陽村宅地開発地区でこれまで計60基程度確認され、これらは韓半島南部で確認された墳丘墓中最も北側に位置していることが分かった。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2009.9.16京畿金浦で3世紀の馬韓勢力墳墓を大量に発掘し、鉄器類、鉄製武器類などが多数出土

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国光州新昌洞遺跡 青銅製剣把頭飾が出土、3日に説明会

2010年12月02日 | Weblog
 国立光州博物館は1日、9月13日から発掘調査を行っている新昌洞遺跡(史跡375号、光州市光山区)で、3日午後3時から新指導委員会および説明会を開くと発表した。
 今回の調査で、土器生産と関連した焼成遺構と水路などが発見され、初期鉄器時代から三国時代に至る土器片と青銅製剣把頭飾、管玉などが出土した。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2010.1.16 韓国光州新昌洞遺跡 韓国国内最古の二股踏鋤を確認
 2010.10.14 福岡市・岸田遺跡 弥生時代中期の墓60基、中から国内最古の青銅製の把頭飾が出土
 2010.6.19 慶州平野内・塔洞 2千年前の新羅建国勢力の首長の木棺墓を発掘か?剣把頭飾が出土
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国・羅州革新都市建設予定地で形が完全な高麗末-朝鮮初め(1400年前後)の地下式瓦窯を発掘

2010年12月02日 | Weblog
 馬韓文化財研究院は1日、羅州市山浦面一帯山丘陵地帯(海抜25~28.5m)を発掘した結果、高麗末-朝鮮時代初め(1400年頃)の瓦窯跡4基を発掘したと発表した。
 1、2号と3、4号窯が約30m距離を置いて2基ずつ並んで配置された姿で現れた。 このうち二つは、窯の中にも瓦を安置して焼成部上部などが破壊されていたが、2号と4号窯は天井部まで全体構造がそっくり残っていた。これら瓦窯は、丘陵傾斜面下2mを掘り抜いて作った地下式登窯で、全体の長さは16m程度に達し、窯前部と燃焼部、焼成部、そして煙道部で構成されている。窯前部は平面が長方形で長さ5~6m、幅4~5mであった。
[参考:聨合ニュース]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡市・石清水八幡宮 護国寺跡で1816年本堂再建時の銅製法具(地鎮具)が出土

2010年12月02日 | Weblog

独鈷杵(左)と輪宝(右) 2012.6.26 「発掘された日本列島2012」(江戸東京博物館)にて撮影

 八幡市教育委員会が1日、石清水八幡宮(京都府八幡市)境内の護国寺跡で、円形の「輪宝(りんぽう)」(直径約19cm)と、棒状の「独鈷杵(とっこしょ)」(長さ18cm)と呼ばれる二つの銅製法具を組み合わせた地鎮具が6点見つかったと発表した。独鈷杵は輪宝の中央に突き立てられ、護国寺の本堂跡に五角形に沿った形で配置されていた。
 護国寺は平安前期に創建され、焼失と再建を繰り返し明治維新の廃仏毀釈で破壊された。文化13年(1816)に本堂を再建した際、八方に法具を埋める天台宗特有の「安鎮家国法(あんちんかこくほう)」に基づき地鎮祭を行ったとみられる。
 現地説明会は4日(土)午後1時~3時に開かれる。
[参考:共同通信、産経新聞]

過去の関連ニュース・情報
 石清水八幡宮
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする