島根県埋蔵文化財調査センターが22日、出雲市西林木町の山持(ざんもち)遺跡で、朝鮮半島北部の楽浪郡で作られた完全な形の壺が見つかったと発表した。 平成21年度調査で砂礫層から出土したもので、今年度報告書作成整理中に判明した。
出土した楽浪土器は口縁部等の一部を欠くが、高さ約17㎝のほぼ完形の壺である。外面には轆轤によるナデで仕上げ、下半にヘラで削った痕跡が認められ、中国漢代の楽浪郡(現在の平壌付近、存続時期がBC108年からAD313年)で製作された土器とみられる。 出土した地層などから、紀元前1世紀~紀元後1世紀にかけての土器とみられる。
楽浪土器は北部九州では比較的多く見つかっているが、関門海峡以東では極めて稀で、現状では山持遺跡と松江市鹿島町海揚がり土器しか知られていない。 山持遺跡では、過去の調査でも楽浪土器の破片8点をはじめ、朝鮮半島南部の無文土器である勒島式土器や三韓土器等が出土している。弥生時代の対外交渉における出雲の位置づけを考える上で重要な発見という。
[参考:山陰中央新報、毎日新聞、島根県埋蔵文化財調査センターHP]
過去の関連ユース・情報
2010.8.28山持遺跡 弥生後期の布堀建物跡、柱に沈下防止の礎盤
出土した楽浪土器は口縁部等の一部を欠くが、高さ約17㎝のほぼ完形の壺である。外面には轆轤によるナデで仕上げ、下半にヘラで削った痕跡が認められ、中国漢代の楽浪郡(現在の平壌付近、存続時期がBC108年からAD313年)で製作された土器とみられる。 出土した地層などから、紀元前1世紀~紀元後1世紀にかけての土器とみられる。
楽浪土器は北部九州では比較的多く見つかっているが、関門海峡以東では極めて稀で、現状では山持遺跡と松江市鹿島町海揚がり土器しか知られていない。 山持遺跡では、過去の調査でも楽浪土器の破片8点をはじめ、朝鮮半島南部の無文土器である勒島式土器や三韓土器等が出土している。弥生時代の対外交渉における出雲の位置づけを考える上で重要な発見という。
[参考:山陰中央新報、毎日新聞、島根県埋蔵文化財調査センターHP]
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