歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

京都市上京区・薩摩藩邸跡 同志社大今出川キャンパス地から島津の家紋入り磁器片が出土

2010年12月18日 | Weblog
(写真は2010年11月25日撮影)

 同志社大学今出川校地(京都市上京区)で行われている発掘調査で、「丸に十の字」で知られる島津家の家紋入りの染付磁器片が見つかった。8月中旬に幕末の時期と考えられる遺構面で検出したが、最近の土器洗いの結果判明したという。同校地内で薩摩藩邸に関する遺物が見つかったのは初めてとなる。
 同場所では、足利義満建立の鹿苑院の遺構の発掘調査も行っている。
[参考:京都大学、同志社大学HP]

過去の関連ニュース・情報
 2010.11.26 京都市上京区・薩摩藩邸跡 同志社大今出川キャンパス地にあった薩摩藩邸絵図を確認
 2010.11.25 京都市上京区・相国寺旧境内 足利義満建立の鹿苑院の遺構が見つかる
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向日市・長岡京 続日本紀に記述の西宮の複廊跡を発見か

2010年12月18日 | Weblog
 京都府向日市埋蔵文化財センターは17日、同市向日町の長岡京(784~794年)の大極殿西側で、内裏を囲んでいたとみられる大型の掘っ立て式複廊跡が見つかったと発表した。
 続日本紀・延暦8年(789)二月廿七日「移自西宮。始御東宮」とあり、桓武天皇の時、「西宮」から「東宮」へ移ったと記述されている。 同センターは未確定だった西宮(第1次内裏)の施設の一部である可能性が高いとみている。東宮(第2次内裏)はすでに確認されている
 大極殿の西約350m付近で780㎡を調査。施設の北西角とみられる掘っ立て柱の穴21基と、この柱穴群を囲む石組みの雨落ち溝4本を見つけた。柱跡は1辺1.2~1.6m、深さ1.4~1.6m。柱間は2.4~3mで、複廊は全体幅8・6m、高さ5m前後と推定される。大極殿などが長岡宮へ移築された後期難波宮の複廊と一致する。
 また、70年代の調査で出た門の跡が南の延長上にあり、位置関係から施設は南北145mと推定。東宮の複廊の南北159mに匹敵することから、西宮の複廊との見方を強めた。
 現地説明会は19日(日)午後2時から開かれる。
[参考:京都新聞、毎日新聞]
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